暖かな大晦日 


晴れ / 外気温8度
7時55分起床。今日の大晦日もブリギッテは出勤。新年に食べる物を買うために少し早めに家を出て行く。朝から良い天気でテラスに積もっていた雪がみるみる溶けていくのが分かる。寒暖計を見たら8度ぐらいだった。午後の最高気温はもしかするともっと高かったかも知れない。別に何かをしたということもないのだが、どうも心の中がザワザワとして落ち着かない。大晦日のせいだろうか。 

アンナは大晦日の夜を友達と過ごすために午後バイロイトへ戻っていった。今年、ミュンヘンには仲の良い友達が集まらなかったらしい。ドイツの大晦日の夜というのは、友人たちが集い賑やかにおしゃべりして食べたり飲んだりして新年を迎えるというのが普通なので、一人でポツンとして過ごすのは耐えられないのだろう。その気持ちは分からないでもない。立場を日本にいた頃の自分と比較してみれば、1人でポツンとお正月を迎えるというのも味気ないものだ。また、明後日の2日にはミュンヘンに戻ってくると言っていた。
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カローラは仲の良い友達の家に招かれていてそこでパーティになるらしい。朝食を終わるとそれに持っていくためのキシュを作っていた。ユリアも同じく、数人の友達が集まってのパーティのために親友の女の子と2人で午後から大量の海苔巻き寿司を作っていた。われわれ夫婦は隣家の医者夫婦に招かれている。彼たちの友人夫婦が Tübingen から泊まりがけで来るので、われわれ夫婦を入れて6人でのパーティとなる。料理の方はフォンデュー。

ブリギッテは仕事から戻ってから大掃除を始めた。年末の大掃除という習慣はドイツにはないと思う。結婚したての頃にわたしが日本ではそういう習慣なんだよと話したのが始まりだった記憶がある。住まいがきちんと片付くのは気持ちがいいのだが、側でガタガタとやられるとどうにも落ち着かない。その間、わたしはブリギッテの両親に Glücksschwein を届けたり、ポストに手紙を投函しに行くという口実で家を出、帰り道はいつもの道を散歩してきた。散歩道はグチャグチャの雪解け道で歩き難いことこの上ないので、すぐ横を走るアスファルトで舗装された自転車専用道を歩いてきた。

夕方7時半から隣家を訪れる。 Tübingen からのご夫婦はとても気さくな医者夫婦。会話の内容から察すると、どうやら学友であるらしい。日本にも何度か行ったことがあるとかで、シャンパンで乾杯したあとはひとしきりそのテーマで話が弾んだ。テーブルについてからの食事はスープから始まる、きわめて正統なもの。出してくれたワインも特別にこの日のために選んでいたようで白も赤もとてもおいしかった。メインのフォンデュー(日本のしゃぶしゃぶ料理を連想して貰えば当たらずとも遠からず)も、数種類の一口大に薄く切られたお肉が豊富に出てとても食べきれなかった。(^_^;)

午前0時を迎える数分前に改めてシャンパンの栓を開け、ラジオの時報を聞きながらその瞬間を待つ。午前0時の合図と共に「おめでとう!」の挨拶を取り交わすと、外はもう花火でドンドン、パチパチと賑やか。この家には3匹の犬がいるので彼たちは怖がってこれまた大変。今夜のプレゼントに打ち上げ花火の大きなものを持っていったので、それを楽しんだあと再び家の中に戻る。それからまた飲み直してお開きになったのが午前1時半だった。ユリアとアンナからはわたしの携帯に「おめでとう!」の挨拶が入り、無事に2006年を迎えた。

今年もいろいろと有ることだろうが、とにかく健康でありたいと願う。今年のモットーも例年通りに「健康一番」。(^_^) 

Posted: 2005年12月31日 (土) at 17:59 




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