至福の時間 


曇り / 外気温マイナス4度
7時起床。今日も寒い一日だったが、歩いている間は寒さもそれほど感じなかった。今日は午前と夕方の2回にわたって "Norma" のオーケストラつき練習があった。(OrchesterSitzprobe) と言ってるが、要するに音楽面だけをオーケストラと合わせる練習である。勿論ソリストも全員参加。主役の Edita Gruberova が時に激しく、ある場面では羽根のように軽く、透明で、たゆたうような歌を聴かせてくれて、わたしにとっては至福の時間だった。 

10時から11時までの1時間はコーラスだけの音楽稽古。これには "Norma" の指揮をする Friedrich Haider 氏が来て "Norma" の合唱の部分をザッと通し、いろいろと注文を付けていった。そのあと30分の休憩を取ってから Bruno Walter-Saal でオーケストラと一緒の音楽稽古。上にも書いたように、自由自在に声を駆使する Edita Gruberova の妙技にただただ感心するばかり。彼女の歌うアリア "Casta diva" はもちろん素晴らしいのだが、それに加えて、今日はそれを伴奏するフルート奏者の見事な演奏と集中力に寒イボが立った。(^_^)

13時近くにわれわれは解放されて、そのあとユリアの誕生日のプレゼントにデジカメを買いに行く。今日は SATURN と並ぶ大型電気店の MEDIA MARKT へ行ってみる。勿論、SATURN でめぼしいカメラの値段は調べてあったし、ドイツのコンピュータ雑誌からも情報を入手してあった。予算は300€までと考えていたが、ちょうど平積みにしてあったカシオエクシミリ(EX-Z500)を269ユーロで購入する。メモリは付いていないということなので512MBのSDカードを別購入してちょうど300ユーロで納まった。この機種は同僚が9月に秋葉原で¥38,000で購入したものだそうだから、けっこうお買い得だったと思う。薄くて軽く、液晶も大きいのでユリアの希望にピッタリ。(^_^)

帰宅したのが午後2時半頃でそれからブリギッテの作っていったタイ風のカレーを食べて一休み。カローラも午後3時頃帰宅して一緒にコーヒーを飲む。そのあとしばらく休んでから5時過ぎに家を出てまた劇場へ。

夕方の OrchesterSitzprobe はオーケストラ奏者がガラリと変わっていて驚く。そういう仕組みになっているのだけれど、例えば Carlos Kleiber はこれを嫌がったと聞いたことがある。指揮者の立場としたら同じ奏者でやりたいと思う気持ちは分からなくもない。

この練習もまたまた Edita Gruberova の独壇場。同僚の中には「この役はやはり マリア・カラス (Maria Callas) をもって嚆矢とする」という者もいるが、わたしはカラスと Edita Gruberova は全くの別物で同列には論じられないと思うし、彼だってカラスはレコードでしか聴いていないのだ。

帰宅は9時頃。ブリギッテとカローラはまた今夜、部屋の壁塗りをして、どうやら天井だけは仕上がったようだ。カローラは自分の部屋となるところだから楽しそうにやっていた。 

Posted: 2006年01月09日 (月) at 23:00 




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