また"Arabella" に駆り出される 


晴れ/ 外気温?度
7時20分起床。朝のうちはマイナス4度ぐらいだった気温もお昼頃から急に暖かくなり、最高気温は6度ぐらいまでは上がったのではないだろうか。ウッカリしていて温度計を見るのを忘れてしまった。街中の歩道の雪はすっかり消えてしまった。今日から "Der fliegende Holländer" の舞台稽古が始まった 

10時から始まった舞台稽古は先ず演出家 Peter Konwitschny のコンセプト説明が45分ほどあった。特別目新しいこともなかったけれど、彼の思惑は稽古を続けていくうちにハッキリするだろうと思う。彼は有名な指揮者である Franz Konwitschny の息子でもある。これまでミュンヘンでは "Parsifal", " Tristan und Isolde " を演出しているが1995年にミュンヘンではじめて "Parsifal"を演出した頃に較べると顔つきにもその歳月が見て取れる。

コンセプト説明のあと早速1幕から稽古が始まった。わたしはオランダ人水夫の組に入っているが、今日は最初の場面を稽古しただけで30分ほどで終了。そのあと、合唱練習室に移り終幕のところの音楽稽古をし、12時半頃に解放される。帰宅途中歩いているうちに少し汗ばんでくるほどの陽気で首に巻いていたマフラーを外してちょうど良い感じ。こんな時には風邪の用心をしなくてはならない。

帰宅して数分してから電話が鳴り、合唱事務所からの知らせで今夜の"Arabella" と明晩の「仮面舞踏会」に駆り出されることになった。例によって同僚の中の病欠常習者が届けたらしい。大いに気分が悪くなった。(-_-;) かといって状況が変わるわけでもないので、昼食の後、気分転換にと粗大ゴミの廃棄作業に取りかかる。一人だから余り重いものは運べないので比較的軽いものを選んで車を一杯にして市の消却所へ運んでいった。身体を動かして、これで少し気分が直ってくる。

今夜の"Arabella" はこのシリーズ4回目でこれが最後。このオペラは非番に回っていてこれまで一度もやったことがなかったのに今回は4回のうち3回も出なくてはならなくなった。歌うところは殆ど無いのでやっていても余り面白くはない。今夜の Wolfgang Brendel は2回目の時とは大いに異なり伸びやかな声で安定した歌唱だった。タイトルロールを歌った Camilla Nylund というソプラノは容姿も美しいし声も若々しくとてもこの役に合っていた。伝統的な夜会服などを着て舞台に立ったらかなり花のあるソプラノであると思う。23時20分の帰宅。 

Posted: 2006年01月19日 (木) at 00:54 




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