"Norma" の Premiere(初日) 


曇り / 外気温3度
7時半起床。今日は19時から "Norma" の初日があるだけで練習は無し。ブリギッテは残念ながら10時からの土曜日出勤。その前に買い物をしたいというので付き合うことにする。間もなく彼女のお父さんが85歳の誕生日を迎えるので、彼女はなにやら企画しているらしい。まあ、本当に良くやるものだと面倒くさがり屋のわたしは感心してしまう。 

いつものことながら彼女の買い物に付き合うのは非常に疲れる。彼女にとっては普通の行為なのだろうが、わたしから見ると買い物のための買い物(精一杯楽しんでいる)をしているように思えて仕方がない。とにかく時間が掛かるのである。今日は9時40分頃までしか彼女の時間がないということが分かっていたから、それまでは笑顔を絶やさずにお付き合い。しかし内心のイライラが最後には違った方向に爆発してしまった。

今朝、買い物をしたところは普通のスーパーマーケットではなくてお店を持っている人達のための卸売りのような性格を持ったマーケットで、会計を済ませたあとに、もう一段階、確認の行程がある。今朝は土曜日だったせいかその係が一人しかいなくて6人ぐらいの人が列を作った。ブリギッテの目配せでわたしの横を見ると、ある男性が列に割り込もうとしている。それを見てわたしのイライラが爆発してしまった。彼に向かって「割り込むのは止して欲しい」と言ってしまったのである。それに対して彼はグダグダと言い訳をしてきたが「週末は誰でも時間が惜しいのだからちゃんと後ろに並びなさい」と強く言ってあとは彼が何を言おうと取り合わなかった。今日は列を作っていた人達の誰も応援してくれなかったので孤軍奮闘。(^_^;)

買い物帰りに余りにも車が汚れているので洗車をする。数回インスブルックを往復しているので車体の底にも道路に蒔かれた塩が張り付いているはずなので、それが気になっていた。久し振りに輝きを取り戻した車体に満足。(^_^) 帰宅してから買ったものを冷凍庫と冷蔵庫に整理したあと、ひと休み。12時半に日本語の授業に出掛けたカローラと待ち合わせしていたので12時少し前に家を出る。新しいフルートを選ぶのに MURAMATSU と SANKYO の二本を借りていたのだがそれを返還するため。カローラは結局 SANKYO を選んだようだ。わたしはそのあと買い物をするというカローラと別れて一旦帰宅。少し疲れを感じたので1時間ほど昼寝をする。
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15時半頃にブリギッテが帰宅。続いてユリアがインスブルックから帰宅。用意してあった誕生日のプレゼントを開封して大いに喜ぶ。今回の目玉はなんと言ってもデジタルカメラで CASIO / EXISLIM (EX-Z500) に彼女も大満足。(^_^)

ブリギッテのお母さんの招待で、わたしを除く家族は今夜はインド料理店へ出掛けることにしたようだが、わたしは "Norma" の初日があるので5時半頃に家を出る。やはり初日というのは開幕前に独特のハレの雰囲気があって、この仕事をしていて良かったなと思う一瞬である。(^_^) 

ソリスト陣もゲネプロよりははるかにテンションの高い素晴らしい出来だった。わたしが唯一懸念していたテノール (Zoran Todorovich) も今夜は頑張っていて破綻を見せなかった。しかし結論を言ってしまえばこのオペラはやはり Edita Gruberova があってのもの。カーテンコールではアダルジーザを歌った Sonia Ganassi が Edita Gruberova に次ぐ拍手を受けていた。バスの Roberto Scandiuzzi も今日は気合いが入っていていい声を聴かせていた。彼も盛大な拍手を受けて満足そう。で、毎度演出家が出てくると盛大なブーが出ることの多いNationaltheaterだが、今夜は Jürgen Rose とそのチームに対してホンのかすかなブーが出ただけでそれも盛大なブラボーの声に押しつぶされてしまった。奇をてらったような筋の置き換えとかをしているわけでもなく、かなりオーソドックスな舞台と衣装だったからということもあるのだろうが、作品の丁寧な作りとか、それでいて時代性に訴える面とかが聴衆にも受け入れられたのではないかと思う。

終了したのは22時半頃だったが長いカーテンコールがあったりしたので、帰宅したのは22時半頃になってしまった。明日と明後日は2連休なのでホッとしている。午前1時過ぎの就寝。 

Posted: 2006年01月21日 (土) at 01:10 




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