"Norma" の2回目 


曇り / 外気温マイナス1度
7時起床。ずいぶん寒い日が続いているなと思っていたが、4日ぶりに歩く劇場への道は雪が消えていて、滑り止めに蒔かれた小石が意地悪そうな居心地の悪さを感じさせた。午前中に "Der fliegende Holländer" の舞台稽古があって夜は "Norma" の2回目の公演。下腹の痛みはすっかり取れた。 

10時からの舞台稽古に出てみると、ノルウェー人水夫の場面が先で、わたしの属するオランダ人水夫の方は休憩のあと12時近くからの参加となっていた。しかし、練習の虫の合唱指揮者はその間われわれを遊ばせておく様なことはなく、音楽稽古にと駆り立てる。もう何度もこれまでに練習していてすべて暗記しているのにしつこく重箱の隅をつつくような練習をまだやろうとするので、30分を過ぎた頃に仲間の1人が「われわれはもう出来ているのだから、もういいじゃないですか」と提案してそこで終わりになった。(-_-;) 

休憩のあとからは第3幕の舞台稽古になる。13時に終了して真っ直ぐに帰宅。今日の午後(3時半から)はカローラのフルート実技試験(klausur) がある日で昨日は彼女も精神的に落ち着かないようだった。午前中は学校の授業に出なくても良いそうで久し振りに朝寝をしたようだ。演奏した曲は次の2曲。
J.S.Bach: h-moll suite
A.Hoenegger: Danse de la chèvre
今日はこれまで使っていた MURAMATSU のフルートで演奏したらしい。

カローラと一緒の昼食をとって彼女を試験に送り出したあと、わたしは Taufkirchen にある OBI というホームセンターへ行き自動車エンジンの冷却液を買ってくる。というのも、数日前に ROVER から冷却液らしきものが漏れているのを発見。昨日もう一度ボンネットを開けてエンジンルームを見てみたら冷却液が入っているはずのタンクが空になっていた。自動車修理工場まで運ぶにしてもこのままでは走れないので、冷却液を買ってきたというわけである。どうやらまた予想外の出費となりそうで、ガックリする。車というのは古くなってくるといろんな箇所が壊れてくるので適当な時期に買い換えるというのはやはり必要なことなのかも知れない。

帰宅してからソファーの上でウトウトとしていたらカローラが帰宅。試験の結果は「まあまあ、良く吹けた」ということなのでホッと一安心。17時47分の路面電車で劇場へ。今夜は "Norma" の2回目。初日の新聞評は当然予想されたとおり Edita Gruberova を褒めちぎっていたが返す刀で指揮の Friedrich Haider 氏と演出の Jürgen Rose 氏をこき下ろしていた。わたし自身の感想としては2人の仕事は悪くなかったと思う。音楽批評家の「筆の暴力」と取れないこともない。

今夜はトントンと調子よく進んで終演も Premiereの時よりは大分早かった。終幕が降りてからカーテンコールになったのだが、どうしたことかカーテンがなかなか開かなくてその分ちょっと時間を食ってしまった。路面電車の乗り継ぎがうまく行かず23時20分の帰宅。外の気温はこの時間でマイナス9.7度を指している。 

Posted: 2006年01月26日 (木) at 17:16 




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