"Norma" の6回目(今シリーズ最後)曇り/
外気温6度
7時20分起床。今日は土曜日。ブリギッテも今日は休みで、珍しく一番の早起きはわたし。というのも、わたしにとってはごく普通の日で10時からオランダ人の Orchestersitzprobe があった。今日も比較的暖かい一日で手袋無しでも寒さを感じなかった。 8時過ぎにブリギッテが起きてくる。彼女は普通の日は6時15分頃に起きて家事をこなし昼食を作ってから出勤しているから、8時まで寝ていられるというのはとても嬉しいそうだ。わたしも昨夜は23時前に就寝したのでどことなく身体が軽く感じる。
土曜日、朝の路面電車、それに街のたたずまいというのは独特である。普段、わたしが家を出る9時過ぎというのはとっくに通勤のラッシュアワーというのは過ぎているのだけれど、土曜日の朝はそれに輪をかけて人が少ない。ガラガラの路面電車に座っていると「土曜日なのになんで働かなくてはならないのか?」と否定的になるか「ああ、人が少なくてスッキリとして気持がよい!」と肯定的になるかはその日の体調にもよるから面白いものである。今日は後者の方だった。(^_^) 本来なら今日の午前中はオーケストラ付きの舞台稽古の筈だったが、ストライキ続行中で舞台が作れないから急遽 Orchestersitzprobe に変更された。今夜はノルマの6回目(このシリーズ最終回)があるので、わたし個人としては体力温存を考えると嬉しい。 Produkutionsleitung の人が練習場に来ていたので「今夜のノルマが上演できて、明日のカルメンが演奏会形式になったのはなぜ?」と訊いてみた。彼の説明では、今夜のノルマは「心臓病の子供達のためのチャリティー公演」なので道義上組合に属している舞台関係者も無視できないそうだ。以前から約束が出来ていたことでもあるし、今夜、ストライキを続行してオペラが上演できない場合、組合に対する世論の同情が得られなく恐れがあるということらしい。この辺の戦略は虚々実々の駆け引きがあるのだろう。 Orchestersitzprobe 自体は、われわれは第一幕だけで解放された。これも本来なら、せっかく土曜日に練習に出てきているのだから第3幕の合唱の部分をやって貰った方がありがたい気がするのだが…。思いがけなく早く終わったので久しぶりに Marienplatz 脇にある Ludwig Beck のCD売り場を覗いてみることにする。 帰宅して、ブリギッテと一緒に昼食をとった。彼女はそのあと「宝石見本市」に出掛けたのでわたしは1時間ほど午睡をとった。夕方5時半過ぎに劇場へ向かう。幕が開く前に、チャリティ公演のためか数人がお話ししていて開演は10分ほど遅れた。その他はわれわれにとってはいつもの公演と変わらない。今夜はテノールの仲間が4人ほど病欠していたのでなんとなく自分のまわりの空間が広く感じてしまった。次回の "Norma" 公演は夏の Festspiel の時になる。 23時過ぎの路面電車で帰宅したが、途中の駅からカローラが乗ってきた。友達のところに遊びに行った帰りらしい。帰宅してブリギッテの「宝石見本市」の話を聞きながら簡単な夕食を食べ、そのあと Blog のエントリを書いて就寝。今日は0時を過ぎてしまった。 Posted: 2006年02月18日 (土) at 00:21
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