"Madama Butterfly" の1回目 


曇り、時々雪 / 外気温5度
7時起床。今日もユリアの部屋で目を覚ます。しかし、カローラも今日は元気になったのでまた今夜からはわれわれの寝室に戻ることになる。二晩だったけれどなんだか小旅行に出掛けたような気分になった。(^_^;) 天気の方は曇り空の一日で日中時々小雪がちらつく。夜遅くになってまた雪が降り始めた。 

カローラは久し振りの「日本語講習」に出掛ける。ほとんど体調も元に戻ったようで元気そうな笑みも見られた。2日間、隣のベッドで寝ていたカローラを観察していたブリギッテはカローラが痩せているのを目にして「あの子、拒食症じゃないのかしら」と心配していた。いや、そんなことはないよ、カローラ以外の家族(普通の体重のわたしは除いて)が肥り過ぎなんだよ、と危うく口から出かかって、すんでのところでブレーキが掛かった。(^_^;)

今日はブリギッテも土曜出勤でおまけにわたしは半日休日。夜の公演に出掛けるまでの時間を1人で好きなように過ごすことが出来たので今日は幸せ。午前中、軽い散歩に行こうかなとも思ったけれど、RSS リーダーの "Vienna" というのをダウンロードしてきて試していたらその機を逸してしまった。これは雑誌 "MacFun" に紹介記事が出ていたもので、面白そうだと思って試してみた。今までは Safari を使っているのだがもう一つピシッとツボにはまらないところがある。 "Vienna" はスマートフォルダが使えたりして便利そうなのでしばらく使ってみるつもり。

日中は時々太陽の光が覗いたりして嬉しくなったのだけれど、夕方頃からまた雪がちらつきだし気温も下がってしまった。ブリギッテは仕事が2時頃まであって、そのあと買い物をして4時頃の帰宅。わたしは6時15分に家を出て劇場へ。今夜は "Madama Butterfly"

このオペラ、男声合唱の出番は蝶々さんの結婚式の場面なのだが、何回やってもわたしはとっても恥ずかしい。同僚たちはそんなことも知らずに「お前の国のオペラだから嬉しいだろう」というのだが実はまったく正反対なのである。日本人から見たら、このオペラはメチャクチャなもので時代設定とか舞台装置ははまあ許せるとして、衣装とメーキャップはほとんど我慢の限界に近い。日本人である自分がこの衣装、このメーキャップを付けてこの舞台に出るのは正直言って恥ずかしさに身が縮む思いがする。毎回、今日は客席に日本人の観客がいませんように、と祈っている。(^_^;)

今夜はそれに加えて、メークの係が何を血迷ったかとっても念入りにメーキャップしてくれた。内心では「オイオイ、なんで日本人のわたしが日本人の役をするのにそんな大げさなメークをするんだ」と思っていたがそこは彼女の職分だから控えていた。で、出来上がった自分の顔を見て1人で吹き出してしまった。鏡の中にいるのは「ちょんまげを付けたホモセクシャリスト」そのものだったのである。それでなくとも恥ずかしいのに今日は限りなく恥ずかしくて、舞台では極力下を向いたまま、大きいドイツ人同僚の陰に隠れて歌っていた。(^_^;)

帰宅は22時過ぎ。この頃にはかなり激しい勢いで雪が降っていてすでに2cmほど積もっていた。 

Posted: 2006年03月11日 (土) at 23:58 




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