夕方にお湿り 


晴れ / 外気温28度
7時20分起床。忙しかった先週が過ぎて、今週はなんだかポカッと真空地帯に入ったような気分。毎日のように練習はあるのだが、夜の公演がないためにひどくゆったりとした気分になっている。今日も午前中と夕方からの2回の練習があったのだが、やはり夜の公演が無いというのは気分的に随分違うものだ。 

10時から、 " Tristan und Isolde " 、 Rigoletto の音楽稽古。両方とも男声合唱だけのオペラ。こういうときには練習場のあちこちから「男女同権というのはどこの国の話だ?」という不満ともやっかみともつかない声が漏れてくる。オペラの世界では確かにこれは言えている。(^_^;)

今日はいつも音楽稽古の時に伴奏しているイタリア人の若い男性(つい最近第二合唱指揮者になった)ではなくて、独唱者を受け持っているコレペツィトゥアが伴奏をしに来た。それを見て同僚たちの1人が「ワールドカップでイタリアがドイツに勝ったから、われわれにとっちめられると怖がって出てこないに違いない」と言ったので大笑いになった。

一時間の音楽練習が終わったあと、Bruno Walter Saal で " Tristan und Isolde " のオーケストラ合わせ。このオペラは今週の日曜日に「みんなのためのオペラ」(Oper für Alle) という企画で、劇場前の広場に同時中継されるもの。このオペラ、合唱の出番というのはほんの少しなのですぐに解放されて帰宅の途につく。

ユリアと一緒に昼食をとったあと一時間の午睡。昨日は垣根の刈り込みで重い電動工具を使ったので腕の筋肉が痛むし、太陽の照りつける中の作業のあと一時間の散歩までしたから少し疲れが出たのかもしれない。もう、無理は出来ない身体ということだろう。(^_^;)

夕方は6時からベートーベンの第九シンフォニーのオーケストラ合わせ。この曲は土曜日のオープンエア・コンサートで演奏されるもの。余り続けてなんども演奏すると鼻についてくる曲ではあるが、たまにやるとやはりいい曲だなぁと思う。いつものことで Zubin Mehta 氏は合唱の部分だけを優先的に練習してくれたので早い時間に帰宅することが出来た。(^_^)

われわれが地下三階の練習場で練習している間に、外は夕立があったようで、劇場から出てみるとその名残の小雨がパラついていた。用心して折りたたみ傘を持っていったので路面電車の駅まで塗れずに歩き、7時半頃に帰宅。かなり蒸し暑い日が続いていたので良いお湿りとなった。



 

Posted: 2006年07月06日 (木) at 21:07 




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