Jazz コンサート 


曇り、のち晴れ / 外気温32度
7時半起床。今日から涼しくなるという予報ではあったが、それも朝のうちだけ。午後からはまた暑さが戻ってきた。それでも32度ぐらいだったから少しは涼しくなったのかもしれない。 

今日は10時から「ドン・カルロ」のオーケストラ付き舞台稽古。本来なら夕方5時からも同じ練習が入っていたのだが、午前中だけでよいことになり、午後は解放される。帰宅時にパラパラと雨が降ってきたので「オッ、これは涼しくなるかな」と期待したが糠喜びに終わって、午後からはまた太陽の照りつける暑い日となった。

帰宅してみるとフワッとした疲労感を憶えて、一時間の午睡。どうも最近の天気のせいか、これがリズムになってきている。気持ちよく目覚めたあとで1人で昼食。余り食欲はなかったが暑さのせいだろう。そのあとは SKYPE とか Firefox などのバージョンアップがあったのでそれをインストールしたりして、マックをいじって遊ぶ。(^_^;)

夕方になって庭の草木に水をたっぷりやってから家を出て Prinzregententheater へ。今夜の公演も Festspiele の中の公演なのだが数年前からオペラだけではなくてジャズもやるようになっている。チケットもオペラほど高くないので(最高でも38€)若い人達でも気軽に来られる値段だろう。数年前にはわたしの好きな Jan Garbarek (サキソフォーン)の演奏会を聞きにいって満足して帰ってきたのを思い出す。この時には Nationaltheater の舞台だった。こういう公演も大抵はオペラの日程とぶつかってしまうことが多くて聴きに行けないのだが、今日は幸運だった。

それは Gonzalo Rubalcaba - Solo (Klavier) というプログラムで演奏者はキューバ出身のジャズピアニスト。わたしとしては初めての顔合わせである。キューバ出身ということで躍動するようなリズム感を期待していたのだが、それはものの見事に裏切られた。むしろ北欧の空気感を漂わせたような沈潜した精神性豊かなピアニストであった。

ジャズが昔ながらのオペラ劇場で演奏され、それを一聴衆として聴くということには時として非常な違和感を感じることが多い。入れ物というよりは観客層によるものかも知れないけれど、とにかく優れたジャズ演奏に備わっているべき(とわたしは思うのだが)ノリが生まれてこないのである。まるでクラシック音楽を拝聴しているようなシラーッとした雰囲気に覆われる。今夜は聴衆からもどこで拍手をしたらよいのかわからないという戸惑いが感じられた。どう考えてもおかしな場面で拍手が出たりしてわたしの神経をいらだたせてくれた。

本来ならもっとリラックスした、アルコールと煙草の煙が立ちこめる空間で聴くべき音楽なのかもしれないが、煙草の煙に弱いわたしとしてはその点だけは今夜の公演はありがたかった。こういうライブの成功、不成功はやはり聴衆の層によるものだろう。

終演後、知人に誘われて少しばかりアルコールが入って午前様の帰宅となった。 

Posted: 2006年07月28日 (金) at 16:28 




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