「マイスタージンガー」の Premiere 


快晴/外気温27度
今日から Festspiel が始まりました。第一夜は「マイスタージンガー」(Die Meistersinger von Nürnberg)の Premiere。このオペラは1868年6月21日にこの劇場で初演されたので、われわれの劇場にとっても特別な感慨のあるオペラなのです。折りから、快晴の素晴らしい天気で爽やかな風も吹いて絶好のオープニング日和です。 

午前中は音楽練習もありません。今日のわたしは家事をてきぱきと片づけて快調でした。(^_^) まず、ブリギッテが機械に入れた洗濯物を洗濯機から出して日光の下に干し、そのあとシャツ4枚とズボン2本をアイロン掛け。続いて、昨日洗って乾いていたベッドカバーと枕カバー、布巾などをスチームローラでアイロン掛け

それが済んでから、庭の芝刈り。お腹が空いたので残り物のカレーを食べてから、買い物へ。今日は、遅く帰ってくる娘たちの希望でトンカツを作ってやる約束をしていました。買い物から戻ってすぐにトンカツを揚げ、ニラの残りを使って厚手のオムレツを作る。それらが終わったのはもう、14時30分頃。そのあとちょっとコーヒーを飲んで一休み。15時過ぎに劇場へ。

劇場へ着くと、マキシミリアン通りは初日用に着飾った人達が優雅に劇場に向かっている。折りからの素晴らしい天気にタキシードを着た紳士方はちょっと暑そう。まだ、そよ風があったので少しは楽かな。
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今日は Festspiel の幕開けとあって、バイエルン州首相のシュトイバー(Stoiber)夫妻も観劇。写真はNationaltheaterの正面玄関。今日は賓客ということで赤い絨毯が敷いてあります。デジカメを持っていったのでそれらの模様を写してきました。

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15時55分頃にバイエルン州首相夫妻が到着。警備の関係もあって、開演直前の到着と思われます。

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上の写真は、第1幕 (約1時間20分ぐらい) が終わって休憩の時のものです。今日のように天気の良い時には、新鮮な空気を吸うために、いったん外へ出る人達が多いのです。劇場内には冷房装置がありませんから、外のほうが気持がよいということもあります。劇場の廻りにはレストランなどもありますので、そこに席を予約しておく人もけっこういます。冬の長いミュンヘンですから太陽の光は楽しめる時に楽しまなくては。(^_^) 夕方の斜めからの光線に照らされた着飾った人達を見るというのも楽しいものです。

さて、肝心のオペラですが、わたしは聴いていたわけではないので、どういう出来だったかは批評を読んでみるまではわたしにも分かりません。(^_^;) カーテンコールは例によって指揮の Zubin Mehta 、ソロ歌手、オーケストラ、合唱に対してはとても好意的な暖かい「ブラボー」が盛大に掛かりましたが、演出家の Thomas Langhoff と舞台装置の Gottfried Pilz が出てくるとこれは一転して盛大な「ブー」が飛び出しました。しかし、すかさずそれを打ち消すような「ブラボー」の応酬があり、数分間、 Premiere 特有の雰囲気で久しぶりにわたしは堪能しました。(^_^) 

わたしの感じですが、演出に対しては65%の「ブー」と35%の「ブラボー」でした。「ブー」が多いように感じるかも知れませんが、これはごく普通の現象です。賛否両論あるのは良いことだと思います。本当の評価はこれからでしょう。終演は22時10分頃。2度の休憩を挟んでいますが、全部で6時間というのは観客にとっても、やはり体力勝負ですね。 

Posted: 2004年06月29日 (火) at 00:41 




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