これぞ、うるわしの5月 


快晴 / 外気温28度
7時10分起床。目が覚めた時から、寝室に射し込む強い光で素晴らしい天気であることがわかる。昨日までの雨模様の天気をすっかり忘れさせるような素晴らしい天気の一日だった。これぞ、待ち望んだ「うるわしの5月」。もう五月も末になってしまったが、やっとという感じで訪れたこの天気を楽しみたい。(^_^) 

一時体調を崩してから、少し慎重になってはいるけれど、こんな朝はやはり思い切り歩きたい。今日は Rosenheimerplatz の1つ手前の駅 Regerplatz で下車し、Viktualienmarkt を突っ切っていく道を歩いてみた。約25分、2800歩ほどの道のり。午後に一度家に戻ってくることはわかっているので、薄手のジャンパーも身につけず、半袖のシャツだけで家を出た。暑くもなく、寒くもなく気持がよい。ただ1つの問題は iPod Shuffle の使い回し方。この白く目立つものを胸の前にむきだしで下げて歩くのは、やはり抵抗があって、胸ポケットに入れたが少し落ち着かない。この夏をどうするか、これから考えよう。

午前の舞台稽古は日曜日に公演がある "Tannhäuser" 。第二幕の歌合戦の場面。Wolfram とか Elisabeth などのソリストが今回は替わっているので、やはり時間いっぱい掛かってしまった。13時に終了して外へ出るとマキシミリアン通りは溢れんばかりの光。今夜の La Calisto の切符を申し込んでおいたのだが、取れていなかったので(ちょっと意外)、そのまま帰宅。落ち着く暇もなく、ブリギッテから頼まれていた食料の買い物に出掛ける。先回はわたしがバーベキューを取り仕切ったが、夕方はわたしも仕事で留守にすることが多いために、彼女も一度ガスを使ったバーベキューを体験しておきたいらしい。

買い物から帰宅して遅い昼食を一人でとる。その後コーヒーを煎れて飲んだが、やたらと眠くなってきて溜まらず1時間ほど横になる。夕方は19時から20時まで "Tannhäuser" のオーケストラ合わせ。指揮は Zubin Mehta 氏。われわれ合唱は19時から30分ほどで解放された。

今回、エリザベート役を歌う Anja Harteros がビシッと決めてオーケストラ、合唱、そしてメータ氏からブラボーの声を勝ち取ると、その後に立ったタンホイザー役の Robert Gambill が負けじと渾身の歌唱で、これまた大拍手を勝ち取る。この辺のソリスト陣の葛藤というのは見ていて面白いけれど、大変だなぁ、というのがわたしの正直な感想。

それはさておき、歌手として Anja Harteros は本物だと思う。ミュンヘン・オペラのホームページのこのリンク から彼女の経歴が読めます。彼女は今が絶好調なのかもしれないけれど、声の艶、輝き、破綻のないイントネーション、レガートの見事さなど、非の打ち所がない。体躯も大柄ではあるけれど、良いプロポーションで好感が持てる。美人かどうかということになると、これは個人の好みがあるのでなんとも言えないが、一般的な美人ではない。しかし、キャリアを積んで出世していくうちに良い顔になる人もいるので、彼女もその範疇に入る人のように思う。とにかく今後注目していたいソプラノの一人だ。

帰宅すると家族は既にバーベキューを終わったところで、わたしの分のお肉と野菜を皿に取り分けてあった。少し冷めてしまっていたので、再びガスを付け温め直して食べる。こういう事が出来るのも、新しいバーベキュー器具の利点か。ブリギッテは今日一日の仕事がきつかったようで疲れた様子。22時前にはベッドに入ったのでそのあとわたしはテラスでのビールを楽しむ。さすがに22頃になると空気が冷えてきて寒い。明日も、どうやら今日と同じような天気になるようだ。 

Posted: 2005年05月25日 (水) at 17:37 




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