また普通の日々。 


クリスマス休暇も終わって、今日からまた、普通の日々が始まりました。しかし、もうすぐ大晦日(Silvester)が来るので、それが終わるまでは、なんとなく落ち着きませんね。 

曇り
8時を少し回ったところで起床。台所を見回してみたら、パンが切れていたので、買いに行く。わたしが住んでいる場所は、ちょっと静かで良いのだが、歩いていける距離に店がないのが残念。車を走らせて、ゼンメル(Semmel) という名前の小さな丸いパンを10個と日曜日、月曜日の朝食用に2種類のパンを買い求める。ついでなので、ブリギッテの両親宅へ4個のゼンメルンを届ける。

ミュンヘンにおけるパンの話題を少し書きます。ミュンヘンの、と断ったのは、ドイツの他の地方ではまた違ったパンの文化があると思うので、簡単に「ドイツのパンは・・・」ということが出来ないと思うのです。

最近は、フランスパンのバゲットなどもよく見ますが、伝統的なのは 20〜25 cm ぐらいに丸く焼いた、中身が灰色から黒っぽい色のパンです。これにもいろいろな種類があります。実際、種類が多すぎてわたしにはわかりません。
我が家で良く買うパンは中身が灰色でひまわりの種を混ぜて焼き上げたもの。パン屋から買ってきたばかりのものは、表面がパリッと適度な堅さがあって、中身の柔らかさと混ざり合って絶妙な味がします。

最初に書いたゼンメルというのはフランスパンのバケットを丸くしたもの、と考えて貰えばいいと思います。味もほぼ同じです。これは普通のパンに比べると少し割高なのと、やはり焼きたてがおいしいので、我が家は娘達の学校が休みに入る土曜日の朝食にこれを食べる習慣になっています。真ん中から横に二つに裂いて、バターを塗り、ハムやソーセージ、ジャムなどを乗せて食べますが、わたしなどは二つぐらい食べるとだいたいお腹が一杯になります。写真も見てください。




10時半頃に全員を起こして昼食。今日は、カローラの希望でベーコンをカリカリに焼いて取り出したあと、ベーコンから出た油で掻き卵(スクランブルエッグ)を作る。ブリギッテもシャワーを浴びて少し気分が良くなったのか、一緒に食卓に着く。食卓の話題は昨日の「ワーニャおじさん」。娘達もほぼわたしと同じような感想を述べていたが、ごく日常生活の退屈と鬱屈を描いたあの芝居は、観る人の年齢が重なるにつれて共感を覚える部分が多くなるような気がする。しかし、若い人たちが彼たちなりの感想を持つのは当然なので、彼たちがどんな受け止め方をするのも聞いてみたいような気がする。ブリギッテはまたベットに戻って、食事の後かたづけはアンナが担当した。

午後はまず、溜まっていた洗濯物のアイロンがけ。ブリギッテが本格的に外で働きだしてから、洗濯物のアイロンがけはわたしが分担することになった。家族5人分の洗濯物のアイロンがけというのはけっこうな分量になるので、こまめにやらないとあっという間に溜まってしまう。しかし、娘達のうち、上の二人は18歳を過ぎているので大人として扱い、洗濯物は自分でアイロンがけするように決めた。カローラは15歳なのでまだ、わたしがしてあげている。アイロンかけ自体は、単純作業なので、その間いろいろなことが頭をよぎる。わたしにとっては、ちょっとした 瞑想(Meditation) の時間ともなっている。

2時過ぎに、ブリギッテが起きてきて、気分が良くなったので新鮮な空気を吸いたいから、散歩に行きたいという。我が家の目の前はもう森の入り口になっていて、散歩するにはとても気持ちが良いのだが、女性一人というのはちょっと不用心。カローラも一緒に行くというので、3人での散歩になった。散歩から戻ってからわたしは1時間ほど午睡をとる。

夜は18時から「椿姫」(La Traviata)の3回目。 

Posted: 2003年12月27日 (土) at 12:02 




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