「魔笛」の Premiere 


曇り時々小雨 / 外気温10度
9時半起床。初めての寝袋体験は余り楽しいものではなかった。6時過ぎに一度目が覚めてから堪らず、ブリギッテの使っていたソファー・クッションの方に移動して、それからやっと夢を見るほどに熟睡することが出来た。次に目覚めたのは家族が全員身支度を終わった頃。 

アンナの誕生日のあと祝いは、今日のブランチという予定にしていた。バイロイトはなんといっても小さな町で、大学町でもあるところから学生向けのレストラン、カフェが多い。その中のひとつを選んで10時半から席を予約してあった。

アンナが現在付き合っているボーイフレンドも招いて都合6人。ミュンヘンでも何度かブランチを食べにいった経験からすると、やはりちょっと寂しい料理の品揃えだと思った。反面、その料金は安くてまさに学生向け。(一人6.6ユーロ/飲み物は別料金)わたしは珍しく朝から喉が渇いていたのと、アンナのお祝いだからということで Weißbier を注文する。周りのテーブルを見ても結構ビールを飲んでいる人たちが多い。

ブリギッテもわたしもアンナのボーイフレンドに会うのは今日が初めて。ちょっと見には身体もがっしりしていて、坊主頭のせいか写真でよく見るサッカーのフーリガンのような感じだったが、話してみると心の優しそうな好青年だった。まあ、私ら両親の選択としては「受け入れる」のみである。最後に Prosecco (イタリアの発泡酒、ドイツではゼクトと呼んでいる)で乾杯してお開き。

ブランチが終わって午後1時頃にアンナに別れを告げてバイロイトをあとにする。車の運転は今日もユリアに任せた。わたしは満腹の上にアルコールが入っていたせいか車の中で熟睡。気がついたらニュルンベルクを過ぎたあたりだった。ミュンヘンに近づくに連れて天候が悪くなっていて、ミュンヘン市内は小雨模様。午後4時少し前に帰宅。

車の荷物を片づけてからゆっくりお茶を入れて飲む。たった一晩しか留守にしていないのに「やはりわが家はくつろぐな〜」とホッとする。それからブリギッテに散髪して貰ってサッパリ。メールのチェック、昨日書けなかった日記を書いてアップ。そうしているうちに劇場に出掛ける時間となり、6時半頃に家を出る。

名目上、今夜の「魔笛」は Premiere ということで、それなりの手順でカーテンコールなども華やぐような演出だったが、わたし個人としてはちょっと白けた。Ivor Bolton の指揮はかなりテンポをたたみかける感じの部分が多くて、賛同出来ない部分もあるが、モーツアルトということもあり、今日の「魔笛」の場合は許容範囲。11時少し過ぎの帰宅。 

Posted: 2004年10月31日 (日) at 01:23 




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