ユリアの Abitur 始まる。 


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7時20分起床。今日からユリアの Abitur (高等学校卒業試験 / 大学入学資格試験)が始まった。ユリアが試験を受ける学科は「地理」「数学」「物理」。今日は最初の「地理」だけ。来週に「数学」があり、その次の週に「物理」があって2週間の休暇があって一休み。そのあと、ドイツ語の口頭試問がある。ユリアは昨夜から緊張気味で、それを見ているとわたしの受験時代のことを思い出した。 

わたしは午前中、音楽稽古で今日は Pique Dame (スペードの女王)だけ。わたしはこのオペラが苦手、と言うかロシア語が苦手。音大でもロシア語の単位は取らなかったのでロシア文字(キリル文字)を読む事が出来ないまま。われわれの楽譜にはドイツ語でルビが振ってあるがそのルビがまた読みにくいと来ているからイライラするばかり。カタカナでルビも振ってみたが(^_^;)、これは余り役にたたなかった。ロシア語の独特の発音がカタカナでは表記できないのだ。こうしてみると、一番の近道はやはり、キリル文字の発音を学ぶことのようだ。

音楽稽古が11時半に終了してそのあと、合唱団の集会 (Chorversammlung)。これは年に最低2回はあるもので、討議しなければならない事項や報告などをする集会。色々な関連事項があったが今回は日本への公演旅行に関するものが興味深かった。合唱団全体としては9月17日にミュンヘンを出発して9月18日に日本着の予定だが、わたしはその前に単独で日本へ飛ぶことが可能らしい。(^_^) 4年ぶりの日本なので、会っておきたい人もいるので、これが可能になるのは嬉しい。9月18日から10月2日までは練習と公演で東京に釘付けになるので、故郷へ帰るのにはその前に時間がいる。

帰宅後、1時間ほど仮眠をとる。ユリアも帰宅していて、その顔色を見るとどうやら満足のいく出来だったらしい。試験問題は「日本」と「北米」に関するものだったらしい。この二つの国については彼女が山を張っていたらしくそれが当たって嬉しそうだった。「カナダ」に関しては全くと言っていいほど勉強していなかったので、それが出ないように祈っていたそうである。(^_^;) 全部で18ページにわたる答案を書き上げたそうでボールペンを握る人差し指が痛くなったと言っていた。試験は論文形式なようだ。

本来なら今日の公演 Roméo et Juliette は非番なのだが仲間が病気だとかで駆り出されることになった。やはり主役の Rolando Villazon が光る。Marcelo Alvarez と較べると線が細い感じがするがこの役にはピッタリだと思う。帰宅後、ブリギッテと一緒にユリアの話を聞いて今日は就寝。
 

Posted: 2005年04月29日 (金) at 23:38 




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