2回目の「マノン・レスコー」 


晴れ / 外気温10度
7時半起床。シャワーを浴びたあと、居間でメールチェック。8時半の気温はマイナス0.4度。この時間、娘達は3人ともまだ深い眠りの中。ブリギッテはAdvent(待降節)・クランツを作ったり、居間の拭き掃除をしたりでけっこう忙しそうにしている。10時頃にようやく全員揃っての朝食。 

家族全員5人の揃った食卓は久しぶり。ワイワイ、ガヤガヤと賑やかな雰囲気の中で朝食は進む。ユリアの昨夜の帰宅は午前3時頃だったそうだ。(^_^;) 今日の日曜日はユリアもブリギッテもダイエット食の休日で、普通食を食べることが楽しそう。ブリギッテは今回の目的の体重まであと200グラムほどで到達するらしく、デモンストレーションに数年前に着ていたフォーマルな服を身につけてそれを誇示していた。ユリアも8月からダイエットを始めて 20Kg 痩せたとかで,これも満足そう。

アンナはお昼過ぎにまたバイロイトへ帰っていった。今回は本当に顔を見せにきただけ。まあ、ブリギッテの顔を立てたというところか。これもひとつの親孝行だ。今日は17時という早い時間から始まる公演「Manon Lescaut」/ プッチーニ作曲 があるのでなんとなく落ち着かない。

その公演はいつかも書いたとは思うのだが、舞台装置は大きな黒塗りの階段だけで、視覚的には退屈きわまりないもの。わたしの感想では演出家(Andreas Homoki)の意図が空回りして、舞台の上からは絶えず「カラ、カラ」という無機質な音が聞こえるような気がしてならない。わたし自身は最後までオペラの中に入り込めないような焦燥感を感じたのだが、ソロの歌い手陣がかなり頑張ってくれたので救われた感じ。特にデ・グリューを歌ったテノールは幕が進むうちに調子を上げてきたみたい。終演後、日本から訪れた知人と待ち合わせて Weinstube(ワインを飲ませるお店) へと繰り込む。

彼は一昨日の「エレクトラ」昨夜の「フィガロの結婚」そして今夜の「マノン・レスコー」を観られて、明朝ミュンヘンを発たれるとのこと。「エレクトラ」と「フィガロの結婚」には満足されていたようだが、今夜の「マノン・レスコー」には感想の言葉を探すのに苦労されている様子が窺えた。大いに納得出来るものである。(^_^)

さて、その Weinstube はけっこう混んでいて、たまたま空いていた席に座ったのだが、相席になったのが、歳の頃は60~70歳と思われる姉妹。姉の方はミュンヘン住まいで、妹の方がハンブルクから姉を訪ねてきたとか。彼女たちも今夜は「マノン・レスコー」を観てきた帰りらしい。わたしの知人はドイツ語をよく話すのでそのあとは俄然、音楽の話に花が咲いてしまった。おかげでゆっくりと日本語で知人と話をすることが出来たのは、彼女たちが立ち去ってからあと30分くらい。まあ、これも旅の「一期一会」だろうか。今夜も思ったのだが、ドイツでも元気なのは女性だな、ということ。(^_^;) 23時近くの帰宅。 

Posted: 2004年11月28日 (日) at 00:07 




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