Milchreis と「ローエングリン」 


快晴/外気温7度〜26度
7時少し前に起床。ブリギッテはもう起きていて、娘達の昼食を作っている。何かと思ったら Milchreis (ミルクご飯)である。わたしはこれが大の苦手。ご飯をミルクで軟らかく煮て砂糖を加えた甘い7分粥だと思ってください。これにシナモンの粉を振りかけて食べます。まあ、わたしの年代の日本人だと「ミルクご飯」という名前を聞いたり、実物を見たりすると大抵ギョッとするのではないだろうか。でも、最近は「朝がゆ」とかが流行っているようだからそうでもないのかな。この「朝がゆ」というのもわたしはまだ食べたことがない。「粥」という言葉から連想するのは、風邪を引いて寝込んでいた時に母が作ってくれた「お粥」である。だからどうしても、五体が健康な時に食べるものという感じがしない。 

さて、その Milchreis だが、ブリギッテは今日のお昼はわたしが在宅であることを知らなかったために、 Milchreis を選んだらしい。わたしが在宅の時には何か他のものを作っておいてくれる。今夜は、わたしの帰宅が24時近く、ブリギッテも勤め先の店主から今夜のコンサートの切符を貰ったので帰りが遅くなるので娘達は2人だけで夕食を食べなくてはならない。そこで、昼食はわたしが作り、ブリギッテが作った Milchreis は夕食に食べて貰うことにした。久しぶりのわたしの出番である。(^_^)

実は、昨夜マグロの料理が出た時にカローラも「あれ〜、今日は日本食が出ると思っていたのに」と残念そうな顔をしたので「おお、じゃぁ、近いうちにわたしが作ろうじゃないの」と内心考えていた。それが今日になるとは思わなかったが、ブリギッテに買い置きの材料を聞いてみると、あまりたいしたものがない。(^_^;) その中から、鶏の胸肉、干し椎茸、春雨、ショウガ、ネギ、タマネギ、卵を使って簡単なものを作ることにした。献立は次の通り。

「春雨と椎茸と鶏肉の煮物」
「たまねぎいりオムレツ」
「大根おろし」
「ジャガイモとネギのみそ汁」
「ご飯」

その前に銀行と郵便局、それに近くに住むブリギッテのお母さんのところへの届け物などの雑用をサッと済ませてしまう。今日は朝から快晴の天気でまことに気持がよい。窓や戸を開け放し、コーヒーを入れて少しゆっくりする。

庭のチューリップがそろそろ終わりかけている。明るい太陽の光の下では花のむこう側が透けて見えるかのよう。このような色彩鮮やかな花が新緑の5月のすがすがしさを感じさせる。デジカメでも撮ってみたが、花の背景をぼかして撮りたいので、普通のカメラ(古い一眼レフのPENTAX)にフィルムを装填して数枚写してみた。うまく撮れているといいが。デジカメに慣れてしまうと、撮ったあとにすぐに見られないこれまでのカメラはやはり使いづらいと思ってしまう。

上に書いた献立はごく簡単な料理なので、それほど時間も掛からずに終わって、カローラの帰宅を待って食べた。ユリアは今日は学校から戻るのが遅くなるらしい。今日の昼食をカローラが喜んだのは言うまでもない。玄関の戸を開けた途端に「あ、おいしそうな臭い!」といわれると作った甲斐があるというもの。

食事のあとわたしは少し横になる。こんな天気の良い日にと、ちょっと残念だとは思うけれど、今夜の「ローエングリン」は5時間の長丁場なので身体を休めておかないと舞台の上で集中心が途切れる恐れがある。(老いたり(-_-;))

16時半に家を出て劇場へ。今日の公演で気がついたのだが、どうもソリスト達が歌いにくそう。指揮者のテンポが納得できない面があるのだろう。そう思って注意してみると妙なところでルバート(歌の流れをゆるめること)したりしていて、この指揮者は歌い手の呼吸がわかっていないな、と思われる点が数カ所有った。ちょっとガッカリ。23時45分の帰宅。 

Posted: 2004年05月03日 (月) at 00:43 




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