「運命の力」、オーケストラ合わせ 


晴れ / 外気温29度
7時40分起床。昨夜も2度ほど息苦しくなり、スプレーを使った。おかげで、寝起きはどうもスッキリしない。今日は終日晴れ。昨日のような湿度の高さも感じずに、まあまあの快適な夏の日となった。こういう日になるのが少し遅かったような気もするが、これからこんな日が続いてくれれば嬉しい。 

今日は、10時から12時半まで、そして、夕方の18時から20時半までの2回、Orchestersitzprobe と呼ばれる練習があった。もちろん、 Premiereが近くに迫った「運命の力」"La Forza del Destino" である。この練習は素晴らしかった。(^_^) やはり Fabio Luisi 氏の音楽作りは素晴らしく、大いに共感が持てる。

それと素晴らしいのは、レオノーラを歌う Violeta Urmana 。柔軟性に富んだ声の技術と、音楽作りに感心しきりだった。現在、彼女の旬を迎えているのかもしれないが、歌手のこういう次期に出会えるというのは、本当に幸せだと思う。低音から高音まで全くムラのない響きで、音楽が大きく展開していく。声の響きも欲を言えば最高域がもう少し暖かみがあったらと思うけれどそれは欲張りすぎかもしれない。中音域のふくよかなビロードのような上品な輝きは特筆ものだと思う。ピアニッシモの美しさもこれまた格別。相手役のテノール Franco Farina も素晴らしいが、このままで行くと、どうやらこのオペラは Luisi と Urmana の二本柱に支えられる様相を呈してきた。

帰宅途中、日本の姪に頼まれていた本を探しに、Hugendubel に立ち寄ろうかと思ったけれど、街中はかなりの人で一杯。疲れそうだったので、本屋は又の日に行く事にし、まっすぐ帰宅する。帰宅して郵便箱を覗くと久しぶりに故郷の先生から手紙が届いていた。

封書の手紙というのはメールとはまた違って嬉しいもの。わたしもしばらく振りに、ペンを握って便せんに返事を書いた。8年ほど前になるだろうか、わたしがマックを購入して夢中になっている頃にワープロソフトで書いた手紙を送ったところが「ワープロで書かれた手紙は味気ないです。自筆で書かれた手紙はたとえあなたの字が下手でも、あなたの現在の健康状態まで感じられるのに」と書かれてあって恐縮してしまった。今回も、字を忘れてしまっているのではないかと、書き始める前は不安だったが、そうでもなかった。やはり、毎日Blogの日記を付けているからかもしれない。ホットしている。(^_^;)

帰宅したばかりの時は疲れているな、と感じて横になろうとしたのだけれど、18時まで4時間ほどしかないので勿体ない気がして仮眠はしなかった。今夜は本番ではないし Orchestersitzprobe というのは座っての練習で肉体的に辛いという事はないので仮眠をしなくても大丈夫。
image image
Odysseus も今日は朝から一日中庭で過ごせて満足そう。亀は外気温に自分の体温を合わせるので、天気の良い、気温の高い日にはヒョコヒョコと元気に歩き回る。(^_^)


18時からのオーケストラ合わせは第4幕の Fra Melitone との絡みの場面。これは量も少ないのであっと言う間に終わってしまって練習から解放された。劇場を出たのが18時半を少し過ぎていたが、そこから大急ぎで帰宅の途に付く。

というのも、今夜は18時からサッカーのコンフェデレーションカップ日本対メキシコの試合のテレビ放映があるからだった。普段、サッカーの試合を見る事はないが、こういう時は特別。テレビのスイッチを入れた時には休憩後で1−1だったが、すぐに一点入れられて 1-2 で負けてしまった。サッカーの知識もないわたしだが、どうも選手達の動きに精彩がなかったような気がする。残念な事ではある。その後のブラジル対ギリシャの試合も見たが、これは面白かった。3-0 で圧勝したブラジルチームは素晴らしい。日本の次の相手は、このブラジルだとの事で限りなく勝ち目はないような気がする。(-_-;) 23時半頃の就寝。


 

Posted: 2005年06月16日 (木) at 16:44 




1年前の今日は? 2年前の今日は?