休暇6日目は Jena に立ち寄りミュンヘンへ 


快晴 / 外気温18度
7時半起床。昨夜もベッドと枕のせいで熟睡できなかった。普通、車での旅の時には自分の枕を持って歩くのだが、今回は忘れてきたのが失敗だった。今夜は自分のベッドに自分の枕で眠ることができるのでホットしている。カーテンを開けると今日も素晴らしい天気。(^_^) 

昨日と同じようにホテルの食堂に入っていくと、昨日とはずいぶん違ってほとんど満席状態。やはり土曜日から日曜日にかけてのお客が多いのかもしれない。昨日と同じようにまず、Prosecco から始まりゆっくりしたテンポでしっかりと量を食べた。(^_^) 荷物をまとめて、10時過ぎにチェックアウト。たった2日の旅なので荷物も少なく、忘れ物をしないようにと注意を払っただけ。素晴らしい天候の下、Erfurt を後にした。アウトバーンに入る前のガソリンスタンドで満タンにして洗車。ガソリンの値段はミュンヘンと余り変わりないようで Super が1リットルあたり1.16~1.18ユーロだった。これからアウトバーンを走るのに洗車というのは理屈に合わないのだが、2.5ユーロという値段に釣られた。そこから一路 Jena に向かう。この町はエアフルトから約30Kmほど離れたところにある人口10万にほどの小さな都市。カメラの好きな人には「ああ、あのカール・ツァイスの街か」ということでお馴染みの名前。

じつは、今回の目的のひとつはこのJenaという街を見てくることだった。この街は大学の街としても知られていて現在は人口の25%が大学生だと言うことである。イエナ大学(現在はシラー大学)は古くは、シラー、ゲーテ、フィヒテ、ヘーゲルなどが教授陣として活躍していた由緒ある大学。次女のユリアが大学で何を学びたいのかは、まだ自分でもはっきり決めかねているらしいが、医学を勉強したいという希望もあるようだ。そこで医学部のあるこの街も候補に挙がっている。しかし、この街は再統一までは東ドイツに属していた街でもあり、旧西側の大学と同レベルと見ていいのかどうか、そして、それと同じくらい重要なのはマスコミなどで報道されていた外国人、特にアジア人に対する極右の迫害が気になっていたのでそれを確かめる意味があった。ユリアはやはり一目でアジア人とわかる顔つきをしているので親としては心配。
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Jena の町に入るアウトバーンの出口を通り過ぎてしまうというちょっとしたアクシデントはあったが、すぐに戻って11時ぐらいの街の中心にある地下駐車場へ車を入れる。再び地上へ出ると写真で見たガラス張りの塔がすぐ側にそびえ立っている。これがイエナ大学である。そこからマルクト広場でそろそろ店じまいを始めている市場を冷やかして歩く。野菜などの値段はエアフルトとあまり変わらない。インフォメーション・センターに立ち寄り、そこで大学の機能・レベルに関する質問をブリギッテがし、わたしがアジア人に対するこの街の空気について質問した。答えてくれたのは2人の品の良い中年のご婦人で、予想していた通りわたしの心配は杞憂であることを強調していた。彼女たちの立場としたら、これ以外の答えが返ってこないのは当然なのだが一度は訊いておきたかった。(^_^;)
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喉が渇いたので、その近くの外に並べてある喫茶店の椅子に座りブリギッテはコーヒーを、わたしはちょっと苦めのJEVAという銘柄のビールを注文する。まわりに座っているのは殆どこの街の大学生らしい。その中の真面目そうなカップルの学生を捕まえて、また外国人排斥の問題をぶつけてみた。すると先の中年のご婦人とはちょっと違った答えが返ってきた。(^_^;) 最近はそういう問題も少なくなってきたが全然無いというわけではないらしい。もし、ユリアがこの街で勉強するのなら市内にある学生寮に住居を求めた方が安全であるとアドバイスしてくれた。街から離れたところにも学生たちが住む地域があるそうだが、そこでは学生間に時々緊張が走ることがあるらしい。彼たちの学生寮も市内にあって、月に200ユーロの家賃だとも教えてくれた。彼たちの情報に感謝して、彼たちの飲んでいたコーヒー代をわたしが払ったら驚いたような顔をしていた。これでこの街へ来た目的もほぼ完了。
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Jena という街は本当に小さな町なのだが、ここへ来てカール・ツァイスにゆかりのある光学博物館 (Optisches Museum) を見ないで去る法はない。(^_^) わたしも人並みに写真が好きだし、カメラに対する愛着もある。この博物館は拝観料が5ユーロと少々高いが、展示されているものが沢山あって、きちんと整理されているのでそれだけの価値はある。ミノルタのカメラも展示されてあった。ブリギッテは余り関心が無く、買い物をしたりして外で待っているということだったので時間が気になり、今日はズラッと一通り見て回っただけだが、この博物館をじっくり見るのにはやはり2時間ぐらい時間を取りたいと思った。この博物館の前にはカール・ツァイス財団を誕生させてその発展に一生をささげた物理学者のエルンスト・アッベ (Ernst Abbe) の立派な霊廟も立っていた。

16時頃にイエナを後にしてそのあとは一路ミュンヘンへと向かう。今回は往路とは違って一度 Dresden 方向へ向かう A4 を走り、Hermsdorfer KreuzでA9に入るルートを選ぶ。今日もアウトバーンは空いていたのでブリギッテと交代で運転し、快調に飛ばしてミュンヘンには18時過ぎに到着。Jena に立ち寄ったりしたので走行距離は462Km だった。 

Posted: 2005年04月02日 (土) at 21:54 




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