今日は餅つき 


餅つきとはいっても、昔のように杵と臼を使ったものではなくて、電気餅つき器で作る餅です。それでも餅が付き上がった時には、娘達は喜びの声を上げていました。我が家は全員餅が大好きです。 

曇り、時々、小雨

8時少し前の起床。ブリギッテの風邪はかなり回復した様子で、今日はわたしと同じ時間に起きて、買い物に出かけた。Silvester (大晦日)から新年に掛けての食料品買い出しらしい。

わたしは10時半から音楽稽古。今日は、ラ・チェネレントラを振る指揮者が来て、われわれ合唱が歌う部分を通して練習した。格別の問題は無い。そのあとは、明日の公演「こうもり」(Die Fledermaus)の練習。これも問題なくサラッと流して終わる。わたしはこのオペラは控えに回っているのだが、明日の晩は出なくても良さそうだ。

ドイツのオペラ劇場では、大晦日にこの「こうもり」を上演するところが多い。ヨハン・シュトラウスの浮き浮きするような音楽と、底抜けに明るいこのオペラ(本来はオペレッタ)が、大晦日に花火を上げたりシャンパンを飲んだりしてドンチャン騒ぎをするドイツ人の風習にぴったりとはまってしまうからだろう。

今日は帰宅途中で日本食品店に立ち寄り、餅米を買ってきた。我が家の元旦の朝食は餅を食べる習慣になっている。残念ながら娘達は、わたしの作った雑煮はあまり好まずに、「磯辺巻き」をもっぱら好んでいる。餅を焼いて醤油を絡め、海苔を巻いて食べる形である。数年前まではミュンヘン市内の日本食品店で完成品を買ったり、その年によっては日本から送ってもらったりしていた。しかし、5人家族なものだから、どちらにしても高く付いてしまう。そこで数年前に日本に帰った時に、ブリギッテのたっての希望で「餅つき器」を買って担いで帰ってきた。左の写真が餅つき器で、右がつき上がった餅。

 
わたしの小さな頃は、餅つきというのは一家総出での仕事だった。便利なものが出来たものだと思う反面、ちょっと寂しい気もする。今でも懐かしく思い出すのは、餅そのものの味ではなくて、父と兄が交代で杵を打ち、母がタイミング良くこねていた光景。


夜はこのシリーズ最後のラ・ボエーム(La Bohème)。帰宅は22時過ぎ。 

Posted: 2003年12月30日 (火) at 14:40 




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