ゲネラルプローベ(公開)が中止 


曇り、夕方から晴れ/外気温8度〜15度
今朝も曇り空。ときどき小雨も混じっていた。予定では11時半から公開ゲネラルプローベのはずであったが、11時すこし前に劇場に着いてみると、楽屋口に「今日のゲネラルプローベは中止になりました」とのプラカードが貼ってある。わたしは連絡を受けていなかったので、なんだか肩すかしを食った感じだった。 

入り口で会った同僚に聞いてみると、やはりそういうことらしい。われわれはゲネラルプローベから合唱の音楽稽古に切り替わったが、練習が始まる前に演出家が来てそれまでのいきさつをわれわれに説明してくれた。

今回、ロメオ役を歌うアルバレス(Alvarez) が彼のマネージャと交わした契約によると、ゲネラルプローベと初日の間は2日間の休息が無くてはならない、ということになっていたらしい。その契約を楯に彼がゲネラルプローベには歌わないと言いだした。劇場側ではとっくに日程を決めて、既に無料の入場券を配ってしまっているから、なんとか彼を説得して歌わせようとしたらしいが不成功に終わったらしい。相手役のブラージ(Blasi) も背中の痛みがひどいので彼女にとってもゲネラルプローベ中止は好都合だったらしく、わたしも歌わないわ、ということになった。

この背景には、一昨日行われた Hauptprobe が上手くいってなんの問題も無かったということもあるようだ。全てうまく事が運んでなんの問題も無いはずなのに、なんでこの際、初日の2日前にゲネラルプローベで無料入場の観客のために全力投球しなくてはならないのか、それは劇場側の都合というものである、ということだろう。

こういう事は人によって様々な意見があるだろうけれど、わたしは、アルバレスの行動を褒めたい。わたし自身もテノール歌手の端くれだから、自分の歌を、生身の声を大事にした彼の勇気ある抵抗に拍手を送りたい。現在の有名ソリスト達は言ってみれば個人事業主だから、なによりも自分の健康を大事にしなくてはならない。歌手が声を失ったらそれで終わり、今までチヤホヤしていた劇場など見向きもしなくなることは明白。現在の航空機の発達による劇場から劇場への移動は、船で大西洋を渡ってアメリカとヨーロッパとを往復していたカルーソーの時代には考えられないような心身の酷使である。アルバレスのような優れたテノール歌手にはこれからも御身大事に、素晴らしい歌を聴かして貰いたいと思う。

帰宅後、わたし自身もなんだかポカッと気が抜けたような感じになり、先日から気になっていた iBlog 1.3.7β1を試してみる気になった。ダウンロードしてきて、テンプレートの次の部分を UTF-8 に替えただけでプレビューしてみた。
meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_Jis" /

そうしたらプレビューがいつまでたっても終わらないという現象にぶち当たり、すぐにそれまでの環境に戻してしまった。(^_^;) というのも、まだ、アップデートの概要が良く頭に入っていない。もう少しよく調べてからもう一度挑戦してみたい。

夕方から少し陽が射しはじめたので、多分明日からはよい天気になるだろう。娘達は来週はまた、Pfingsten(聖霊降臨祭) とかの休暇らしい。なんだかドイツの学校って休みが多いような気がする。これで良いんだろうか。 

Posted: 2004年05月28日 (金) at 20:03 




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