「ローエングリン」のゲネラルプローベでした 


晴れ/外気温10度〜20度
朝からいい天気だった。8時頃にはもう、気温も10度ぐらいに上がっていて、今日は暑くなるかなと思ったけれどそれほどでもなく実に爽やかな一日だった。今日は16時からの「ローエングリン」のゲネラルプローベ(本番とまったく同じ条件でやる練習)だったので、午前中は練習も無し。部屋の中から眺める庭がとてもきれいなので写真を撮ってエントリにしたりしていました。 

これはわれわれの劇場だけの慣習だと思うのですが、ワーグナーのオペラの中で「ニュルンベルグの名歌手達」「タンホイザー」そして「ローエングリン」がある時には午前中の練習がありません。夜の本番だけ。体力のいるオペラで上演時間も長いことから来るのでしょう。(^_^)

普通ゲネラルプローベというのは新演出に限って行われるのですが、今回は、ソリスト陣、指揮者がまったくガラリと変わりましたので、特例と言うことになると思います。舞台装置、歌手、合唱などはメークも衣装も付けて本番通りです。本番と違うのは、指揮者とオーケストラの連中が平服であるということぐらい。われわれの劇場はゲネラルプローベは公開という習慣なので客席も満席でした。

今日の場合、わたしは15時半には楽屋入りなのですが、そのころにはマキシミリアン通りの楽屋入り口には大勢の人が群がっていて切符を手に入れる算段をしています。今日の「ローエングリン」はドイツ人の好きなオペラですから、普段よりもその数が多いように思えました。ただ週日の16時という時間ですから、年金生活者とか学生とかにその層は限られてしまいます。

今日もソリスト陣の出来は素晴らしく、特にローエングリンを歌うテノールの「ベン・ヘップナー」、ハインリッヒ王を歌うバスの「ルネ・パペ」が特に出色の出来でした。1幕が終わった時にわたしの隣で歌っていたドイツ人の同僚が鼻をグスグスいわせているので「風邪を引いてるのか?」と訊いたら「イヤ〜、音楽の素晴らしさにジーンとしてしまったんだよ」と言ってました。やはりワーグナーの音楽にはそういう魔力があるようです。

2回の休憩を挟んで、終わったのは21時過ぎでしたから、やはり5時間の長丁場です。特に第1幕は1時間10分ほど、傾斜のある舞台に立ちっぱなしで歌いますから、疲れます。(^_^;)
帰宅したのが22時で、Weißbier を一本飲んで食事を摂りましたら眠くなりました。 

Posted: 2004年04月27日 (火) at 23:03 




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