歩くということ 


日本から送っていただいている雑誌、サライ(2006年12号)の中で作家の三浦朱門氏(80歳)がインタビューに答えている。わたしも来年は60歳になるということで、とても興味深く読んだ。 

その記事を少し引用させていただく。

健康法などはありますか。
以前は神奈川・三浦半島の海の近くに家がありまして、夏の間は湾の入り口を800mくらいクロールで泳いでいました。その後、50歳になって、夏以外にもできるスポーツはないかと考え始めた。それでジョッギングに変えました。10kmを50分で走るくらいの体力はありましたが、60歳の頃から随分、時間がかかるようになって。友人の医者に言ったら”そういうのを年寄りの冷や水というんだよ”と言われ、散歩にしました。

わたしがテニスを止めたあといろいろ試した結果「歩く」ことにしたのはこれはこれで正解だったのだ。(笑)

どれぐらいの距離を歩かれますか。
地下鉄のふた駅ぐらいなら、電車賃をケチって歩くようにしています。地下鉄は速いように思えますけど、壁が窓に近いから、そう見えるだけ。その移動に160円払うのは、ばかばかしいと思ってしまう。浮いたお金を文庫本の足しにでもした方がよっぽどいい。妻の曾野綾子は”靴は減るしズボンもすれるから、結局、得になっていない”と言っていますが……(笑)

わたしがちょっと待ち時間があったら二駅ぐらい歩いてしまうのは、これはこれで正解だったのだ。(笑)

ご夫婦共通の趣味はお持ちですか。
お互い作家というだけでも大変なのに、趣味まで同じだったら大変だ(笑)。彼女は乳母日傘(おんばひがさ)で育ったお嬢なのに、家庭菜園を熱心にやっていますよ。でもわたしはやらない。うっかり興味を示そうものなら、すぐに上下関係ができてしまって、彼女の奴隷として、こき使われるのが目に見えていますから。

わたしが垣根の刈り込みと芝刈りだけしかやらないのは、これはこれで正解だったのだ。(笑) 

Posted: 2006年08月01日 (火) at 16:30 




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