プレゼント(Geschenke)について 


ユリアが仲良くしている女の子がまもなく18歳の誕生日を迎えるので、プレゼントを何にしたらよいかいろいろと迷っていたらしい。
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今までは子供用の安物の香水とか、いかにもそれらしいプレゼント交換だったのだが、今回は18歳の誕生日。ちょっと違ったものをということで、自分の写真をプリントしたクッションを用意した。「わたしをいつも思い出して!」という少女趣味的な面もあるがなかなか面白い。費用はクッション代も入れて12ユーロ。 

18歳というのは自動車免許を取得できることを初めとして、彼女たちにとって「自分たちはこれからは大人だ!」という気負いもあるちょっと特別な誕生日。世間もそういう目で彼女たちを見るようになる。わが家では18歳の誕生日を境に、夜何時に出掛けようが何時に帰ってこようが文句を言わないことにしている。幸い現在のところはさしたる問題もなく機能しているのが幸い。(^_^)

異文化紹介などの本では必ずといって良いほど取り上げられるテーマ「プレゼント」だが、よく取り上げられるというのは、誰もがプレゼントの件では悩む、ということ。わたしもわたしの家族もその例外ではない。日本とは違った意味で、ドイツも「プレゼント」が人間関係を滑らかにする働きをしているのはまったく同じ。

あくまでもわたしの見た平均値ではあるが、公平に見てドイツの方がプレゼント交換は日本ほど大げさで高価なものではない。しかし、プレゼントをする機会はドイツの方が多いような気がする。ドイツ人は締まり屋が多いためか、レストランや喫茶店に招待してちょっとした宴会をするという風習があまり無い。大抵が自分の家に招いてパーティをするのだが、友人、知人が多くなるとその回数もちょっと大変になる。

そういう機会には必ず何かしらのプレゼントを持参するわけだが、ごくごく親しい間柄でも、人生の節目に当たる大事な誕生日などを除いて、普通のパーティなどに招かれた時は、そんなに高価なものは贈らない。われわれの年代(50代)でも金額にして20〜30ユーロということになる。しかし実を言うと現在の物価高ではこの金額で何か気の利いたものを買おうと思うと難しい。それをなにがしかのアイデアもしくは手作りで補わなくてはならず、必然的にその人のセンスが問われる機会ともなっている。

それも、普段からその人の食べ物の好み、趣味、読書傾向、好きな音楽のジャンルなどを自分の頭の中にインプットしてあると、それほど困難なことでもなく、選ぶことに楽しみさえも湧いてくる。おのずと自分の友人のことを深く知るようになるし相手を理解することが出来るようになる。この辺がプレゼントのもう一つの潤滑油的効用といえるかもしれない。

初めて招かれた場合などはもちろんそういうことは知らないわけだから、やはりお花を持っていくことが多い。しかし、その花の選び方でもその人のセンスを推し量ることは出来るのだから・・・・・やはり「プレゼント」は難しい。(^_^;) 

Posted: 2004年05月08日 (土) at 11:20 




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