アイロン掛けと村上春樹氏 


村上春樹氏は今のところわたしのもっとも気になる作家の一人なので、読んでみた。わたしは氏のことを殆ど知らなかったので、とても面白かった。「五人十色」というインタビュー記事があって 稲木紫織という人がインタビュアー。(1984年6月) A DAY in THE LIFE さんのこのページで知りました。 

この中にアイロン掛けについてのインタビューがあって面白かったので引用してみます。
稲木 いつも洗濯のいきとどいた、こざっぱりした身なりで……
村上 洗濯は自分でしてるからね。大学入ってからは、洗濯、アイロン、全部自分でやってたから。
稲木 ハウスキーピングはすごくお得意そうですね。
村上 そうですよ。僕のアイロンは上手いですよ。
稲木 何かコツはあるんですか?
村上 数やることしかない。
稲木 じゃ、よく、ハンカチの四隅がピチッと揃ったら一人前、と洗濯屋さんはいうそうですが、そんなふうに…
村上 いや、僕はボタンダウンシャツしかかけない。だからボタンダウンシャツのアイロンにかけては僕は天才的ですね。ただ、あの、女もののブラウスなんかかけると全くダメね。難しいね。
稲木 似た形なのに何故才能が発揮されないのかしら。
村上 男のシャツというのは平面的なのね。で、女の人の場合ってのは何か立体的な感じがすごくするのね、アイロン当ててると、何か、恐いという感じがする。

わが家のアイロン掛けはわたしが一手に引き受けている状態なので、この部分には大いに賛同した。まったくもって女性のブラウスは難しい。ちょっと小ぶりのアイロンがないと不可能と思われる部分も多い。あのように複雑に裁断してあるのは、ファッション性を考慮したものなのだろうが、なんだかそれだけではないような気がする。あれはきっと、身につける方としても気持が良いのだろう。ただし、うまく身体にフィットしているという条件の下でだが。(^_^;) 

わたし個人の趣味としては、ふっくらした女性の身体の線が露わに出ないものが好き。最近は娘達のブラウス類は自分でアイロンをかけるようにと言い渡して、わたしは自分とブリギッテの洗濯物だけをアイロン掛けしている。少し負担が減った。(^_^) 

Posted: 2004年10月25日 (月) at 10:48 




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