バイエルン州の学校は今日が新年度開始です 


午前中に車で走っていると、お母さんやお父さんに手を引かれた可愛らしい新一年生の姿が目に付きます。バイエルン州の学校は今日から新年度の始まりです。小学校の一年生も今日が入学式。なんだかわが家の娘達のそんな時期もついこの間のような気がします。 

miho さんのエントリ を読んでみると、アメリカはどうやらドイツよりももっとあっさりしているようですね。わたしも最初の娘の入学式の時には、日本のそれと比べてあまりにもあっけなかったので、唖然としたことを思い出しました。

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ドイツの新一年生は入学式の時に親から Schültüte というボール紙で作って装飾を施した三角帽子のようなものを貰います。買うことも出来ますが、手作りのものが多いようです。この中身はというと、その家庭によって違いますが、必ず入っているのは「お菓子」「チョコレート」。その他に「筆箱、鉛筆、消しゴム」など学校ですぐに使うようなもの。ちょっと福袋みたいな意味もあるようで、その子が欲しがっていたおもちゃなどが入っていることもあるようです。内容物はその時代によって違うので、今は、もう少し変わっているかもしれません。(^_^) なぜか入学式の時にはランドセルを背にして、両手にはこれを抱えて持っていくのです。

校庭にはすでにクラス分けの名前が書き出されていて「あら、誰ちゃんと一緒よ、」とか「まあ、どうして誰ちゃんとは違うクラスなんでしょう」などと、母親の方が姦しい。(^_^;) 時間になって、校長先生から簡単な歓迎の挨拶があって、入学式自体はそれでお終い。唖然とするほどあっさりしています。

子供達はそれぞれの先生に引率されてクラスに入ります。親たちは教室までは一緒に入るのを許されますが、担任の先生が(ほとんど女の先生です)自己紹介を終わると「それでは親御さん達はお引き取り下さい。迎えに来る時間は○○時です」と教室から閉め出されます。

こんなわけですから、お母さん達もほとんどが普段着よりもちょっとましかな、という感じの服装で、着飾ってくる人は全くと言ってよいほどいません。男のわたしとしては好感が持てました。母親の入学式じゃないんですから。(^_^;)

今日から3ヶ月ぐらいは、バスや電車の中、道路の側などに「新入生のためにスピードを落とせ!」みたいな看板が沢山見られるようになります。日本の4月の入学式も趣があっていいけれど、ドイツのそれも簡素な中に喜びが溢れていて幸せな気分になります。
 

Posted: 2004年09月14日 (火) at 14:55 




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