Pellkartoffeln mit Quark 


わが家の食卓にときどき乗る料理でわたしが余り嬉しくないものがあって、それが標題のもの。わたしに言わせると「手抜き料理の最たるもの」なのだが、わが家の女性達はこれが好きらしい。 

特に、最近のように、連日30度を超す真夏日が続くと必ずこれが出てくる。暑くて食欲もない時に、さて何を食べようか、と相談すると、結局 Pellkartoffeln mit Quark に落ち着いてしまうことが多い。日本で言うと「冷やしソーメン」のようなものではないかと思う。「冷やしソーメン」も手抜きと言えば「手抜き料理」の範疇に入るかもしれない。

もうずいぶん昔になるけれど、ブリギッテが日本に行った年も暑い夏で、「冷やしソーメン」の連続にガックリ来ていたことを思い出す。朝食の時に「さて、今日のお昼は何にしたらいいかな〜」という話題になるのだが、その時間にはまだ涼しいから色々な料理名が飛び出す。ブリギッテがそれを聞いていて「ああ、今日は冷やしソーメンじゃなくて、他のものが出てくるんだ」と期待していると、お昼近くになり「フゥ〜、こう暑くちゃなにも喉に通らないね。」ということになり、またまた「冷やしソーメン」が出てくる。彼女にとってはこれが強烈な夏の日本の思い出になっている。(^_^;) 翻って、わたしがドイツに旅行者として来ていて、毎日のように Pellkartoffeln mit Quark が出てくることを考えたら、ちょっと同情してしまう。
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これががどんな物かというと、ようするに茹でた皮付きのジャガイモの皮を剥いて Quark なる乳製品を乗っけて食べるだけのもの。バターと塩を添えることもある。Quark とドイツで呼んでいるものはどうも、ヨーグルトとチーズの中間品のようなもの。辞書を見ると【擬乳、カード、カッテージチーズ】となっています。これに、自分なりの調味料を加えて最後に西洋パセリをきざんで入れてかき混ぜるのです。わが家では、香野菜、酢漬けのキュウリ、トマト、赤カブ、それに香辛料などを入れてグリグリとかき混ぜています。 

Posted: 2005年06月26日 (日) at 19:08 




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