今回の旅行で目についたこと 


3月31日にミュンヘンを車で出発して北上。バンベルクまではアウトバーンに乗って快適に進んだのだが、そこから先のルート選択で迷った。ひとつは地図上では左になるが Schweinfurt を通って北上するか、二つめは右へ行って Hof から Jena に抜ける道を取るか、また三つめは、アウトバーンではないがそのまま北上して Coburg を通り抜けていくかの3通りの選択があった。結局地図で見た感じでは一番距離の短そうな Coburg 経由の道を採った。 

天気も良かったせいか絶好のドライブ日和で、時間に制約の無かったわれわれには、後で考えてみると最良の選択だったと思う。いつもながら長時間アウトバーンを走るというのは、わたしにはとても退屈な行為である。できれば列車で旅をするのが一番気楽なのだが、2人だと自動車で動く方が経済的だと思うし、乗り換えの時間などに制約されない利点がある。それに荷物も重量を気にしないで持って行けるし。

木曜日の午後ということでアウトバーンでない一般道路も空いていて、道の両側に開けてくる春の景色なども眺めることができてとても快適なドライブだった。Coburg を過ぎた頃から旧東ドイツ領域に入ったのだが、道に沿った村々の醸し出す雰囲気が妙に明るい。最初は気がつかなかったが、すぐに、それが新しく葺かれた屋根瓦によるものだということがわかった。ある村などは殆どの家が真新しい屋根瓦で午後の太陽の光を反射してピカピカ光っていた。それと、窓枠がこれまた新しくなっている。もちろん所々にはそうでない家もあるのだが、その崩れ方がまた尋常でないものだからその対比がもの凄く大きく見えた。

こうなるには国がかりの優遇策が採られたには違いなく、Solidalitätzuschlag(連帯資金)という名の下に、われわれの給料から1%を天引きされたものも役にたっているのがわかってちょっと嬉しい気がした。角度を変えて見ると、屋根瓦とかの建築用材を扱う業界にとっては未曾有の好景気だったのではないかと思われる。時勢に敏感な触覚を持った人なら一財産築いたことだろう、わたしには残念ながらそんな才覚も実行力もないな〜、なんて事を考えながら春の田舎道をのんびりと Erfurt に向かって走ったのでした。 

Posted: 2005年04月03日 (日) at 16:28 




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