犬を飼うということ 


ここ数年来我が家では「犬を飼う、飼わない」論議が続いている。これまでは、アンナが自分のアレルギーに不安があったので大反対だったために、「犬は飼わない」ということでまあ落ち着いていた。しかし、アンナがバイロイトでの勉強のために家を出たあと、またこの問題が再燃している。 

最大の賛成論者はブリギッテで次にユリア。カローラはどちらでも良い、という中立派。アンナが居なくなった今、わたしが一人「飼わない」で頑張っているところだ。

まず、賛成派の言い分は次の通り。
【ブリギッテ】
1.ブリギッテは小さい時から、家に犬のいる環境で育っているから、犬が可愛いと思うし、大好き。
2.新鮮な空気をいつも欲している彼女は散歩が好き。犬がいれば森の中の散歩に一人で行っても心強い。
【ユリア】
1.彼女の仲の良い友達の家で犬を飼っている。その犬がメチャクチャ可愛いとかで、とても羨ましいらしい。
2.犬がいたら自分が散歩に出るから健康によい。

反対派のわたしの言い分は
1.わたしは馬の毛に対して、強烈なアレルギーがある。今のところは犬に対しては出ていないが、突然そうなることも考えられる。そうなった場合に、生き物の犬はおいそれと余所へやることは困難。
2..犬を飼ったことがないので、犬に対して,噛まれるのではないかという、漠然とした恐怖感がある。(^_^;)
3.家の中が汚れる。-- 掃除するのは誰だ?(注.1/注.2)
4.犬の世話、散歩、これらがわたしの仕事となるのは、火を見るよりも明らか。(注.3)

これからも折に触れて、この戦い続きそう。自分を勇気づけよう。がんばれ!わたし

(注.1)
ドイツの犬の飼い方が日本と大いに違う点に、こちらでは「犬小屋」というものがない、ということがある。鎖でつないでおくという習慣もない。どこで飼うか?どんな大きな犬でも、犬は家族と同じに家の中で暮らすのである。こちらの冬が厳しいということもあるのかもしれないが、これは犬に対する文化の違いだと思う。

(注.2)
現在は掃除婦さんを雇っていないので、毎日掃除機を掛けたり、ちょっとした片づけをしたりというのはわたしの仕事になっている。ブリギッテは金曜日か土曜日の午後に、かなり徹底的にお掃除をしている。彼女の掃除したあとは、さすがにわたしの仕事と違って、家の中がなんだかピカピカしている。(^_^;)

(注.3)
わたしの犬好きの同僚の意見を書いておく。
「俺はおまえさんの家が犬を飼うことには否定的だ。その理由は、犬というのは一日に最低でも朝と晩と散歩させなくてはならない。おまえの奥さんは全日の仕事で日中は留守。必然的に、散歩は午後、おおかた家に居るおまえの仕事になる。犬の散歩というのは雨が降っても、雪が降ってもやらなくてはならない。おまえさんが劇場の仕事を終わって夜23時頃に疲れて家に帰っても、犬は必ず待っていてとびついてきて、15分なり30分なり散歩に連れ出さなくてはならない。これは毎日である。それは俺が知っている、怠け者のおまえさんには無理だ。娘達はせいぜい最初の3ヶ月しか、散歩の仕事は期待できない。初めは可愛いから一生懸命に世話するけれど、すぐに飽きてしまう。これは100%、そうだと断言できる。悪いことは言わないから犬を飼うのは止めておけ。」 

Posted: 2004年02月29日 (日) at 09:26 




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