笑い話 


ミュンヘンに住んでいて、何人かが集まると、まずビール。それを傾けながら話が弾んでいくと、そのどこかで必ず短い笑い話(Witz)の披露ということになる。 

「週刊新潮」という週刊誌の後ろには、今でもあるかどうかわからないけれど、毎号ちょっとお色気のある小話が載っていました。あれだと思って頂ければいいと思います。とにかく、各人がどこかで仕入れてきた笑い話をそこで披露しては「ギャハハハ」と笑って喜ぶという図が、よく見られます。ドイツ人たるもの、必ずそのポケットの中には、笑い話の3つや4つは入っていないといけません。これにはいろいろなジャンルがあり、エロティックなものから政治的なものまで様々です。

ここでは話芸という芸術がものをいいまして、話すのがもの凄く上手い人がいる。こういう人に掛かると、そんなに面白くない話でも、笑ってしまうということは良くあることです。その反対に、どんなに良くできた笑い話でも、話し手が上手くないと「シラーッ」としてしまい、うつろに「ハハハ、面白いね」で片づけられてしまいます。

わたしはこの笑い話というのが苦手。ほかの人が説明して回り全部が「ガハハハ」と笑っている時でも、理解できないことの方が多いです。悔しいですよ、これは。その国、地方なりの文化、風習が下敷きになっていることがあるので、その辺が抜けていると、ちっともおかしくないことがあるからです。まあ、わたしの語学の不備な点もあることは白状しておきます。(-_-;)

時々は『お、これは面白いな』と思って、しっかり暗記して帰宅。ブリギッテに説明するのですが「それって、どこが面白いの?」といわれてガクッとなることが殆どです。わたしの話し方も悪いのでしょうが・・・・。

これからときどき、この Witz を披露していきたいと思いますが、今日はポーランドに関する笑い話をひとつ。
【伏線】
どこの国でもそうでしょうが、ちょっと距離を置いた国よりも、国境が接した隣の国のことは、皆、余り良くいいません。ヨーロッパは地続きだから、それが顕著です。ドイツの隣のポーランドという国は、とにかく泥棒が多いということになってしまっています。それと、下の話に出てくるトリアスロン(Triathlon)というのは、マラソン(本マラソンではありません)で始まり、遠泳、最後は自転車走でゴールに入りるスポーツです。それを下敷きにして、では、
A:スポーツのトリアスロン(Triathlon)というのは、比較的新しいスポーツなんだけど、どこの国で最初に始められたか知っ てるか?』
全員:『知らん』
A:『ポーランドなんだよ』
全員:「どうして?」
A:「海とか川とかに徒歩で泳ぎに行って、帰りには、自転車に乗って帰ってくるから」
全員:『ギャハハハ』

 

Posted: 2004年01月26日 (月) at 14:50 




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