気に入った物は修理しても使いたいしばらく前からわたしが気に入って使っていた電話機の調子が悪かった。どうも、電話機本体と受話器を繋ぐソケットの部分の接触が甘くなってしまっているらしい。会話途中に途切れてしまうので、電話の相手に対しても申し訳ないことになってしまう。ドイツは修理に出したりするとべらぼうな金額を言われて驚くことが多い。物によっては新しく買い直した方が安いくらいである。しかし、自分の気に入った物となるとちょっと違ってくる。
その電話機というのはもう5年以上も前に買った
B&0 の BEOCOM
というもの。
デザインといい番号ボタンの配色、配置といいまったく非の打ち所がない。ちょっと傾斜が付いているが、この角度が又絶妙である。一度、ドイツ・テレコム製の同じようなデザインの電話機を使ったことがあるが、似て非なる物とはこのことだった。傾斜は確かに付いているが、番号ボタンを押すにはいちいち椅子から立ち上がらなくては見えない位置に着いていた。形だけを真似て実用試験をしなかったのではないかと思われる。(-_-;) 加えてこの電話機の発売時の売りは「音が良い」ということだった。オーディオにも心を配った初めての製品だったのである。今となっては無線でないという点だけが、現行製品に負けるがその他は大いに気に入っていた。もともとがそんなに高いものでは無かったので、とにかく修理代を見積もって貰って、高いようだったら潔く諦めようと思っていた。先週、Maximilianstrasse にある B&0 のお店に持っていって修理代の見積もりを頼んだら、35€だと言う。一も二もなく修理を頼んだ。 修理が終わり、今日から又、我が家の居間の前からあった位置に落ち着いている。眺めているだけで楽しくなる電話機というのは、貴重である。 Posted: 2005年10月15日 (土) at 17:23
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