車と遺伝子 


今日は "Der fliegende Holländer" の舞台稽古が12時半からと遅く始まる。昨夜帰宅するときに、これも３人の子持ちの同僚と「明日の午前中はゆったりと出来るな〜」と話していたのだがそうはいかなかった。 

昨夜、バイロイトから帰省していたアンナは友人とコンサート（クラシックではない）へ出掛けたのだが、途中で道に迷いウロウロしていて、道路脇に車を止め、車内で地図を見ていたらしい。ようやく自分の目的地を探し当てて、再びエンジンをかけようとしたら SMARTがエンコしてしまってウンともスンとも言わない。演奏会の時間が迫っていたので、そこへ車を乗り捨て、地下鉄で駆けつけてようやく間にあったらしい。（最初から地下鉄にすれば良かったのに、というのはわたしの内心のぼやき）というわけで、午前中はSMARTを取りにアンナと出掛けることになった。多分、バッテリー関係の故障だろうと思ったが、結果はやはりそのとおりだった。

ところで、SMARTを止めてある場所を聞いて目が点になった。昨夜彼女が出掛けるときに、ミュンヘン市の地図を出して詳しく道順を教えたはずなのに、エンコした場所はミュンヘンを取り巻いている環状線のちょうど向かい側である。180度違っている。思わず「どうしてこんなことが起きるんだ〜！」とつい声を荒げてしまった。なんでも、最初の交差点で右に曲がるところを、一緒に乗っていた友達とおしゃべりしていてつい左に折れてしまったらしい。（それは、彼女が毎日通っていた学校への道筋だったから習慣でそうなったのだろう）(-_-;)

まあ、どうにか昨夜のコンサートには間に合ったらしいが、車の運転中、大事な分岐点の直前でおしゃべりを始め出すという習性は、確実に母親の遺伝ではないかと思う。(^_^;)

で、始めは牽引用のロープで引っ張って、走っている間にエンジンをかけようと試みた。これがうまく行かない。仕方がないので ROVER と SMART のバッテリーをケーブルで繋ぎやっとエンジンが掛かった。考えてみると SMARTはいちおうオートマチック車だから牽引しながらのエンジン掛けというのは出来ないのかも知れない。また一つ利口になった。(^_^)
そんなわけで今日の午前中はフイ！ 

Posted: 2006年02月14日 (火) at 17:52 




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