漢字の利点きのう居間に新しく書棚を設置した。ブリギッテはたまりに溜まっていたビデオテープをそこに納めるべく整理に数時間掛けている。録画内容がわからないものをいちいち再生してはタイトルを書き込んでいた。ようやく並べ終わってわたしがそれを眺めていたときにふと気がついたことがある。
英語圏のことは知らないが、ドイツ語で書かれた本とかビデオの背中に書かれた題名というものを確かめようと思うと、右か左に首をかしげることになる。
München
の本屋でも本棚の本を探している人達は一様に首を少し傾けている。(^_^;)
せめてそれがどちらか一方向に統一してくれれば首も一方向だけに傾ければいいのだが、そうはなっていない。改めてわが家の本棚をよく見てみるとほぼ95%は下から上に向かって標題が書かれているようだが、決して100%ではない。で、これを読むには首を左方向に軽く傾けなくてはならない。(別に傾けなくても読める人はそんなことをしなくても良いのだが生理的にどうしてもそうなる)しかし下から上に向かって標題が書かれているものも時にはあるのでその時には首を軽く右に傾けなくてはならない。これは慣れるまではなかなか疲れるものである。わたしが余りドイツで本屋に行かないのは無意識に「疲れる」ということがあったのかも知れない。(自分でも言い訳じみているとは思う。もっとドイツ語で書かれた本も読まなくては。) そこへ行くと漢字で書かれた本の表題は首を傾げなくとも済むし、わたしの知る限り日本語で書かれた本の100%は上から下に向かって書かれている。これは字を目で追っていくだけで済むから生理学的にみても疲れないし、とても有り難いことだと思う。 そう思ってもう一度わが家の本棚を見てみると左の写真のように首を傾けなくてもいいように書かれているものも数冊あった。なるほど、ドイツ人もやはり首を傾けるのは苦痛なんだなと感じ入った次第。 Posted: 2006年04月11日 (火) at 23:16
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