懐かしい故郷の味:ウニの貝焼き 


今日、サライの13号を読んでいたら、ある写真が目に飛び込んできた。おお、懐かしい! これぞ故郷の味。 

それは「ウニの貝焼き」である。写真を見ていただければ一目瞭然なのだが、旬の獲れたてのムラサキウニをホッキ貝の殻に詰めて蒸し焼きにしたもの。わたしがまだ両親のもとで生活していた高校生ぐらいまでの時にはよく食べていたものだった。
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わが家で食べていた方法というのは、こんもりと盛られているウニの上から箸を突き刺してブツブツと穴を数個開ける。その穴に醤油を垂らしてやってから、網わたし(焼き網)の上に乗っけて下から炭火かガスで焼き上げる。醤油とウニのいい香りがしてきたら出来上がり。そのまま食べても良いし、炊きたてのご飯に載せて食べるのも良し。わたしはその頃、まだお酒をたしなまなかったが、日本酒の肴にしたら、これは最高だろうと思う。

わたしにとってのもう一つの故郷の味は「ヤナギガレイ」である。わが家では単に「やなぎ」と呼んでいた。ヤナギガレイを天日で生干しにしたものだと思う。これもサッと焼いて食べるのである。熱々のところに醤油を掛けて食べるのだが、上品で淡泊な中にもしっかりとした味があって美味しかった。特にお腹に卵がある時が最高。この写真に出ている「メヒカリの丸干し」というのは余りわたしには記憶がない。

写真の下の方に値段が書いてあるが、ずいぶん高いものである。こういうものは昔の値段と較べても意味がないのだけれど、貧乏なわが家でも普通に食べていたところを見ると、昔はそんなに高いものではなかったと思える。 

Posted: 2006年08月15日 (火) at 19:06 




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