トスカーナのガソリンスタンド距離にしたらミュンヘンから700kmぐらいしか離れていないのだが、ガソリンスタンドのシステムというのは随分違う。
これから書くことはトスカーナ地方に入ってからのことである。他の地方はまた違うのかもしれないことを断っておく。
まず、最初に気がついたのはガソリンの種類にドイツで言う Benzin というカテゴリーがない。無鉛のガソリンから話は始まる。そして、無人のガソリンスタンドがけっこう多いということ。今日までに5回ほどガソリンを補給しているのだが、無人の所が2回あった。そこはどういうシステムになっているのかというと、現金を機械に入れてから値段表示の書いてあるボタンを押すというもの。そして、これも今までの経験だけなのだが、そのボタンがどういう訳か20€と5€の二つだけしかない。なぜ、真ん中の10€が無いのかは謎である。 もっとも不可解なのは、満タンにしようと思ってもこの方式では無理だということ。わたしに言わせれば、ガソリンスタンドの経営者は満タンを望む客を逃して、みすみす損をしているような気がするのである。それでも人件費を考えればその方が安くあがるということだろう。今回、ドイツと同じような方式で満タンに出来たガソリンスタンドはたった1回だけだった。残る2回はやはりボタンを押すものだが、スタンドの中には店員もいるというもの。このように店員がいるところは機械のボタンが四つある。「キャンセル」「5€」「20€」「満タン」である。 ブリギッテに言わせると、イタリア人は働くのが嫌なんじゃないの?で片づけられてしまうのだが、わたしには、もっと深遠な理由があるような気がしてならない。トスカーナ人はどのような方法で満タンにしているのだろう。もしかすると、「満タン」という概念がないのかもしれないが、不思議だ。 Posted: 2006年09月04日 (月) at 20:56
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