眼鏡 


けろちゃんのこのエントリ を読んでわたしも眼鏡について思い出したことを書いてみた。
わたしの娘たち3人の中で常時眼鏡をかけているのは18歳のユリアだけ。アンナ(21)も眼鏡は持っているものの車を運転する時とかオペラ、映画を観る時だけしか使わないようだ。カローラ(16) はまだ普通の視力を持っているみたい。ユリアは1年ほど前からコンタクトレンズにしたいと言っているが、眼の健康上、完全に納得がいかなくて心配なのでまだ許してはいない。女の子はどうも眼鏡をかけるのを嫌がるようだ。 

わたしの家系は、大体において眼鏡を必要としていない者が多い。わたしが眼鏡をかけるようになったのも高校受験を控えて少し根を詰めて勉強していた14〜15歳頃からだから、たぶん「仮性近視」と言われているものだったと思う。そのころの自分は眼鏡をかけるとなんだか頭が良くなったような気がして得意だった。(^_^;) 

それから以後、現在まで眼鏡をかけ続けることになる。化学を学んでいた頃には実験の時などに安全のために素通しの眼鏡をかけなくとも自前の眼鏡でいけたので、こりゃ、便利だな、と思っていた。しかし、職業を変えて、舞台の上に立つようになった時にはちょっと困った。

練習の時には眼鏡をかけていても構わないのだけれど、衣装を付け、化粧をして本番の舞台に立つ時には、ごく希な例外を除いて眼鏡は外さなくてはならない。そうすると指揮者の顔は見えなくなり、おぼろげに腕の上げ下ろしの動作が見えるだけになる。ソロで歌っていた時には自分の歌うアリアの時など、指揮者と眼と眼のコンタクトも重要になってくるから、これでは困ることが多い。それに本番の舞台というのは照明が暗かったりすることが多くて、裸眼のままで動いていた日には事故も起こりそうで危なくてしようがない。仕方がなく、コンタクトレンズのお世話になる。

コンタクトレンズは音楽大学時代につけ始めたのだが、そのころは固いレンズだけで、どうにもその違和感が我慢できなかった。舞台の上でどうしても必要になり、ドイツで新たにコンタクトレンズを買ったのだが、そのころには柔らかいコンタクトレンズも出回っていた。しかし、どうしてもまだ、違和感があるし、なんだか眼の中に異物を入れるということに抵抗があって不安だった。それで、コンタクトレンズを使うのは舞台の上だけ、普段の生活では眼鏡着用ということになった。

ソロから合唱に移ってくるとこれは少し事情が違ってきた。最初のうちはコンタクトレンズを付けていたが慣れてくるとそれを付けずに済ますようになった。というのも、周りには常に同僚がいるし、指揮者とのコンタクトも彼の腕の動きさえ見えればよい場合が多い。(^_^;) それに練習の時に注意して、舞台設定などを頭の中にたたき込んでおくことで事故が起こることから自分を守ることが出来るようになった。

ここ3年ほどしていないが、テニスは若い時からのわたしの趣味のひとつだった。テニスにかかわらずスポーツ全般に言えることだろうが、プレー中の眼鏡はやはり大きなマイナス要因だと思う。あの小さな速いボールを追いかけて走るにはやはり眼鏡無しでは無理、。しかし、汗が出てくるとずり落ちたり自分の身体が出す湯気で曇ったりと、眼鏡をかけていることは大きなハンディキャップとなる。女子プロで一世を風靡したビリー・ジーン・キング夫人は眼鏡をかけていた数少ない一流プレーヤーだったが、彼女を除くとほとんど眼鏡をかけたプレーヤーというのは見あたらない。(ナブラチロヴァは後年眼鏡をかけるようになりましたが)

わたしもだんだん老年になってきて数年前から老眼鏡を必要としている。(-_-;) それに伴って近視の方はだんだんと良くなってきたみたいで、最近は眼鏡をかけていない時の方が多い。自宅では全く眼鏡不要である。しかし、これもまたいろいろな問題があって、全て解決、と言うわけにはいかないけれど、あまり長くなるから今回はこれでお終い。(^_^;)
 

Posted: 2004年08月25日 (水) at 23:11 




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