ユリアの卒業式昨日はユリアの卒業式がありました。日本だとほぼ高等学校の卒業式の年齢に当たるかな。わたしは最近の日本の卒業式がどんなものであるのかを知りません。以下のことはわたしが日本にいた30年ぐらい前のことを比較して書いています。もし、最近はそうじゃないですよ、と思うことがあったら教えてください。(^_^)
卒業式そのものはまったくアッサリとしていました。この式の企画、運営、司会も卒業生自らがやっていました。司会は2人で、自分も卒業生である女の子。壇上にはスピーチを述べる台とピアノが置いてあるだけ。卒業式らしい晴れがましさは、壇上に続く階段に赤い絨毯が敷いてあったことと、スピーチ台に大きなピンクのリボンが掛かっていたことぐらい。
式次第は次のようなものでした。 1.教頭先生のスピーチ。 2.わたしとユリアの歌。 3,卒業生の数人が唱う歌。 4.卒業生からの各担任へのプレゼントと謝辞 5.一人一人に卒業証書授与(56人) このなかで3,が中止。何でも前の晩に騒ぎすぎて喉がガラガラで歌えないから止める、ということでした。こういういい加減さがいかにもドイツらしい!。 昨日は、1.の教頭先生のスピーチがダラダラと長くて引用が多く、30分以上も掛かってしまい、大変不評でした。(-_-;) その反動か、わたしとユリアが壇上に上がった時には参列者もホッとしたようで "Caro mio ben" も大いに楽しんでくれたようです。なぜ、この曲を選んだかというと、ドイツでもイタリアの歌はかなり好かれていることと、テンポが遅いこの曲だったらユリアの技量でも間違いなく弾けるから。(^_^;) そのあと、各 教科ごとの先生が壇上に呼び出されて、卒業生たちからのプレゼントと感謝の言葉を受けます。先生たちの服装はまるで普段着で、シャツだけでノーネクタイの先生もいればジーンズにシャツだけという若い先生もいました。わたしは生徒たちの謝辞のニュアンスまでは聞き取れませんでしたが、中には、嫌われていたのがハッキリ分かるように、いかにも皮肉っぽくおざなりに扱われていた先生もいたようです。そこは生徒たちの日頃の鬱憤の晴らし所でもあったようでした。(^_^;) 式のメインイベントは、5.の卒業証書授与です。昨日はここでハプニングが。校長が壇に上がったらそこに用意してあるべき卒業証書がなかったのです。なにかの手違いでまだ事務の部屋に置いてあったままらしい。それを取りに行った先生が戻ってくるまで、彼の予定外の短いスピーチがありましたが、こんなことは日本だとちょっと考えられないこと。ルーズと言えばルーズですが、こんなあっけらかんとしたところが「いいな〜」と思ってしまいます。 校長先生が壇上から、一人一人名前を呼び上げて、会場の後に陣取っていた卒業生が音楽に乗って(もちろんポップ系)赤い絨毯を踏みしめて壇上に上がり、一言二言言葉を交わして卒業証書を与え、控えているカメラマンにポーズをとって一緒に写真に収まるという流れでした。女の子たちは思い思いに着飾って晴れの日を自ら演出していましたから、その子たちと一緒にカメラに収まって笑顔を見せている校長先生が一番楽しんでいた雰囲気でした。(^_^) 卒業生たち一人一人には、それぞれ異なる音楽が割り当てられていて、そのリズムに乗って入場してくるのを観ていると、ちょっとしたファッションショーを連想してしまいます。笑っちゃうけど、彼女たちの歩き方がまた、いかにもモデルのそれらしいのです。各自買い求めたパーティドレスで着飾った女の子たちはほとんどが、18歳か19歳で、ヨーロッパの女性が一番美しい時じゃないのかな。全員、キラキラと輝いていて、それは楽しい眺めでした。中には幼稚園の頃から知っている女の子たちも数人いて、自分の娘は毎日見ていてその成長に気がつかないけれど、その子たちの変貌ぶりには全くの驚き。 比べると男の子たちはまだちょっと少年らしさが残っているものが多かった。中には中折れ帽子をかぶったりしてせいぜい大人びた感じを出そうとしている生徒もいたけれど、やはりどこかに無理がある。しかし、それはそれで微笑ましい光景でした。 昨日は折りからの素晴らしい天気で体育館の中も満員でしたから、ムッとする熱気が立ちこめていて参列者も上着を脱いでしまっている人が多かった。式が無事に済んでから、今度は場所を移してパーティです。ここで、昨日の日記に書いたようなアクシデントがあり、わたしは22時頃に這々の体で帰宅しました。 Posted: 2005年06月25日 (土) at 23:23
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