初めて見た!「自然界の掟」 


散歩から戻って居間でお茶を飲んでいたときに、隣の部屋でかなり大きな「ゴツン!」という音がした。なにかがガラス窓にぶつかったような音。急いで隣の部屋に行ってみると…。 

恐る恐る窓の外を見てみると、そこには修羅場が!
身体は小さいけれど、鷹のような1羽の鳥が、もう1羽の黒い Amsel(クロウタドリ:ツグミの一種)を下にして、傲然と胸を張っています。Amsel はまだピクピクと動いていたけれど頭の辺から血が出ているのが見えます。急いでブリギッテを呼んで来て、どうしようか相談しました。

扉を開けて小さな鷹を追い払おうかと思いましたが、ブリギッテの「止めましょう、これが自然の掟なんだから。もう下になっている Amsel は助からないし、今、追い払ったらこの鷹の次なる獲物が犠牲になるだけよ」という言葉に思いとどまりました。そう話しているうちにこの小さな鷹は獲物をしっかりと捕まえて雪の降る中を飛び立っていきました。去っていくその姿も凛として、誇りに満ちて格調が高かったです。われわれが至近距離から見ていたのにもかかわらず、しばらくテラスにジッとしていたのは、狩りの疲れを癒して飛び立つまでのエネルギーを蓄えていたのでしょう。初めて目の当たりに見る自然界の厳しさでした。 

Posted: 2005年02月27日 (日) at 14:20 




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