腸の内視鏡検査/その2結論から書いておくと、わたしの腸内は異常なしだった。ホッ、(^_^)
本文の方にその経過を書いておく。これからこのような検査を受ける人の不安を取り除く助けになれば嬉しい。また。ドイツと他の国との違いなども、比較すると結構面白く、風習、文化の違いなども、興味が尽きないのではないかと思う。「比較文化人類学」の一端かもしれない。 6時過ぎにブリギッテに起こされる。そうだ、今朝はもう1リットルの下剤(の様なもの)を飲まなくてはならない。昨日はそれほどまずいとは思わなかったが、きょうはなんだか微かな臭いが鼻につき、ちょっと飲みづらい。間に、リンゴジュースを飲んだりして、15分掛かってやっと飲み終えた。当然、その数分後からトイレがよいが始まる。しかし、昨日のようにホースから流れるような感じとは違って、回数も、量も少なくなっている。
8時40分にブリギッテの運転で医院へ。9時10分前に到着。 わたしは前に書いたが個人保険(Privatkrankenkasse)に入っている。その違いが最初から出た。まず、通された待合室が違う。待合室というよりは応接室といった風情。しばらくすると、院長自ら挨拶に来て、彼の診察室に連れて行かれる、ドアの開け閉めも彼が全てやってくれてなにやら VIP の感じ。そこで、彼が今日の検査についていろいろ説明してくれたあと、「過去に病気をしたことがあるかどうか」「常用の薬があるかどうか」「アレルギーがあるかどうか」「麻酔を打つか、それともそれ無しでやるか」などを訊かれた。 そのご地下にある診察室に連れて行かれる。そこでは中年の看護婦が待っていて、下半身だけ衣服をとり、用意されているズボン(お尻の部分が裂けている) に着替えさせられ、診察台の上に横たわった。わたしは麻酔を使って欲しいと頼んでいたので、そこで右腕の静脈に注射。EKG(心電図だと思う)を採るために、両肩と脇腹に電極を貼り付けられる。そして「はい、身体の左側を下にしてください」と言われたあと、意識を失った。 遠くから呼ばれる声で目が覚めた時には、全てが終わっていた。看護婦さんに腕をとられて別室にある診療台の上に横たわり毛布を掛けられる。まだ、意識はもうろうとしていたが、数分たつと段々それも戻ってきた。同時にお腹に空気が溜まっているのか、猛烈に痛くなってくる。看護婦さんに「お腹が痛い」というと、それは普通ですからトイレに行ってください、と言われ、そこで盛大なガス抜き。 そのごここへ来た時のように着替えて、次に通された部屋には「コーヒー、クロワッサン、バター、ジャム」の簡単な朝食が用意してあった。これにはちょっと驚く。食べ終わったあと、また待合室へ。しばらくすると院長が封筒を持ってやってきた。口頭で「あなたの腸内は全く異常がない。検査結果はその封筒の中に書いておきました」ということで解放された。 帰宅時にはタクシーを呼ぼうかと思ったが、まだ、お腹に空気が溜まっている様子なので、歩いていった方が気持ちよいだろうと、路面電車の停留所まで10分くらいの道のりをゆっくり歩いた。今日は、とても暖かく、太陽の出る良い天気になったので、精神の重しもなくなって、スッキリとして帰宅した。 帰宅後、心配しているだろうとブリギッテに電話をし、結果を報告。上のようなことを説明したら、まず、検査の結果に喜び、そのあと「法定保険と個人保険の差別があまりに多きのに驚き、怒っていた。それは、わかるな〜。 家庭の主婦だけをやっていた時には、わたしの個人保険に組み込まれていたのだが、自分で仕事をするようになって、彼女は経済的な理由から法定保険の方を選んだ。で、今回のその違いだが、これを見てみると、その差別は随分あけすけなものだな、と思う。医師にとっては、個人保険というのはそれほどメリットがあるのだろうか。 法定保険患者と個人保険患者の待遇の違い Posted: 2004年02月04日 (水) at 13:10
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