トラックバック企画第2弾「酒」に寄せて 


Elan さんが ラジログ倶楽部/トラックバック企画第2弾「酒」 というのを始めた。わたしはまだラジログというのはやっていないが、テーマが「酒」ということで参加します。(^_^) わたしのアルコール初体験記です。 

わたしの初めてのアルコールは「ビール」、19歳の夏でした。その時は高専の5年生で、翌年に就職を控えて、その夏休み中に地元の小さな化学会社で工場実習というのがあったのです。その工場では毎年、夏に「中元開き」という行事があって、それは取引先からお中元で戴いたビールを工員さんたちに提供して、宴会を開くものでした。

その日も、朝からカンカン照りの天気で、夕方仕事が終わった時には全身汗でビッショリ。お風呂に入ってさっぱりしてから用意された宴会場へ。わたしとしてはお腹がペコペコに空いていたので、テーブル上に並んだおいしそうなご馳走の方が目に入り、とにかくまずはそれらを食べたかったのです。しかし席につくと、とにかくまず一杯、ということになりました。

それまでアルコールというものを全く口にしたことがなかったのでちょっと躊躇がありましたが、冷たそうで、周りの皆がおいしそうに喉を鳴らして飲んでいるのを見て「え〜ぃ、俺も、もう19歳だ」と決心が付きました。工員さんたちに奨められるまま、ビールを口にしてみると、そのビールは昼のうちからドラム缶に入れて冷やしておいたものでしたから これがうま〜い!ビールというものはこんなにおいしいものだったか、と感激しました。きっとお風呂上がりの空きっ腹というビールにとっては絶好の環境のせいだったでしょう。

すると、それを見ていた工員さんたちからやんやの喝采。よほど飲みっぷりが良かったものと見えます。わたしはその時まで「乾杯」というのは読んで字のごとく、コップにつがれたビールを飲み干さないと、ついでくれた相手に対して失礼に当たると思い込んでいました。(^_^;) そのあと、ビールをつがれるままに飲み干していたら、いつの間にか気を失っていて、気がついたのはその工場の独身社員寮。途中からのことは全く憶えていません。ひとつだけ憶えているのは、独身寮で着ていた服を脱がされた時に、靴下に穴が空いているのを思い出し「あ、恥ずかしいな」と思ったことだけ。ずいぶん周りの人に迷惑をかけてしまったらしい。(-_-;) 

その夜は勿論歩いて帰るほどの元気もありません。そこへ泊まって、次の日の作業をこなし(これが二日酔いでひどい状態)、家に帰ったのは夕方でした。会社の方からは家に連絡しておいたと言われていたので、どれほど叱られるかと恐る恐るの憂鬱な帰宅でした。

その時家にいたのは父親だけで母親は買い物に出掛けていって留守。その父はただ一言「これから気をつけるように」で終わり。フ〜ゥ、助かったと思っていたところへ、母が帰宅。こちらの方はそう簡単にはいきませんでした。「他人様に迷惑をかけて何と恥ずかしいことを!今日は家に入れないつもりでいたのに、あんた、わたしが居ないところに帰ってきて幸運だったね」から始まり、かなり絞られました。あの時は男同士の連帯感が頼もしく、父が身近に感じられた一瞬でした。(^_^;) 

Posted: 2004年08月04日 (水) at 12:44 




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