Auer Dult (アウアー・ドゥルト)昨日の午後(2004年4月28日)
仕事の帰り道、Auer
Dult
に立ち寄ってみました。Auer
Dult というのは Au
という地域に立つ「市」で、年に3回あります。歴史を見るとかなり古くて14世紀にはもうその最初の形が出来ていたようです。
主に毎日の生活に密着したものを売る市で食器、鍋、釜、調理器具、衣料品、などを扱う小さな小屋が立ち並びます。ブランド品などは一切無し。まことに庶民的なものです。集まる客層も、おじちゃん、おばちゃんという感じの人達がほとんどで、だからでしょうか、とても暖かい雰囲気に包まれる「市」です。 今回も写真満載です。というか、わたしの文章力ではこの雰囲気を洗わすのは無理。
わたしはこの市が立つたびにここを訪れてのんびりと一軒一軒の小屋を冷やかして歩くのが大好き。規模は小さいのですが、ちょっとしたビアガーデンもありますし、子供達が遊ぶのにも事欠きません。なによりもわたしが好きなのは、調理器具や掃除器具、などの実演販売。 それぞれに見事な口上を立て板に水のごとくしゃべりまくり、お客を爆笑の渦に巻き込んでいつの間にか財布のひもをゆるめさせてしまいます。映画「男はつらいよ」の「寅さん」の世界がここにはあります。中でもひときわ有名なのが "billiger Jakob" という小屋のおじさん。このおじさんはまさしく「寅さん」そのもの。「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし!」なんていうせりふをドイツ語でまくし立てるわけです。彼の売るものはほとんど役に立たないものが多いのですが(^_^;)、とにかく安い。売れないと見ると、同じものを2つ3つと重ねて「もってけ、どろぼう!」というせりふも出てきます。買い物をするというよりも彼の口上を聞くために、おばちゃん、おじちゃん達が集まってきて夕方などは立錐の余地もありません。もうそこは爆笑の渦。わたしも必ず立ち寄って聞いているのですが、残念ながらあの早口の口上はまだまだ理解できなくて悔しい思いをすることもしばしば。 わたしも例に漏れず、ここへ行くと何かしら買ってきてしまうので、そのたびにブリギッテに呆れられています。わたしがここで買った超便利な(筈の)ものは、洋服ダンスの中の場所を節約できるハンガー、いろんな形に野菜を刻んだりすり下ろしたり出来る調理器具、なんでもピカピカになる靴クリーム、その他、いっぱいありますが、現在はどれも使われずに埃をかぶってます(-_-;)。しかし、実演の人がやるとなんであんなに鮮やかに「決まる」のだろうかと未だに不思議です。トリックではないことは確かだと思うのですが・・・・・。それを解明するためにも、これから毎回通うことになるでしょう。(^_^;) Posted: 2004年04月29日 (木) at 16:16
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