「四十七人の刺客」/池宮彰一郎著(新潮社) 


 
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この本は久しぶりに面白く、読み応えがあった。話の筋自体は例の忠臣蔵なのだが、そこここに散りばめられた著者の推察、観察眼が素晴らしい。時代劇の小説であまり書かれなかった、経済面の重要性というものに光を当てて描いたのは秀逸。まったく新しい角度から光を当てた、素晴らしい発想の転換、新鮮な切り口を見せてくれた。大げさにいえば、「忠臣蔵」を現代に蘇らせたと言っても良いかもしれない。時代小説が嫌いな人でも、現代に置き換えても通じる新しさを持っているのでお勧めしたい。もう一度読み返してみたい本。(^_^)(5月31日読了)
 

  

Posted: 2004年06月14日 (月) at 15:53 




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