顔のない刑事/太田蘭三著(詳伝社 ノン・ポシェット) 


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この作家の本は確か2冊目のような気がする。わたしには文体が粘着質なものに感じるのであまり好みではないけれど、ストーリーの展開が快いテンポで進んでいく。 

「顔のない刑事」という題名は、刑事でありながら酒に酔った一夜のあやまちで、殺人事件の容疑者となってしまった香月刑事が自分の警察手帳を返上し単独で犯人を追っていくことから付けたものだろう。この作家は国立市に住んでいて奥多摩の山々を良く歩いていると後書きに書いてあった。自分の足で歩いた山を殺人事件の舞台にしているので、やはりその描写には独特の臨場感がある。(2005年1月初頭読了) 

Posted: 2005年02月16日 (水) at 21:29 




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