ナイト・ダンサー / 鳴海 章著(講談社) 


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この著者の本は過去に何か読んでいるかもしれない。鳴海 章という名前に記憶があるのだが作品が思い出せない。ズッシリとした読み応えがあった。 

この本を借りてきたのは表紙に「第37回江戸川乱歩賞受賞作」とあったから。すべてがそうとは限らないけれど、よく知られたこういう賞を貰ったというのは期待して読んでも裏切られることが少ない。今回もそれは正しかった。

航空機をテーマにした「パニック小説」なので、航空機の技術面に関心がないわたしには退屈に感じる部分もけっこう多かったが、しっかりした豊富な取材に支えられたこの様な本というのはそれでも読者を引きずっていく力があるようです。死んで欲しくないと思う人物が死んだりして、一喜一憂させられるのはなんだか著者の術策にはまってしまってますが最後まで面白く読みました。

最後のジャンボ旅客機の着陸でスピン・ターンのようなことが書いてあるけれど、あれはあまりにもスケールが大きすぎて嘘っぽかった。(^_^;)(2005年1月19日読了) 

Posted: 2005年02月16日 (水) at 23:33 




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