鉄道員(ぽっぽや) / 浅田次郎著(集英社) 


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この作品で浅田次郎氏が直木賞(1997年)を獲得し、これが彼の代表作とされているらしい。わたしの姉が是非読むようにと勧めてくれていて、この本はわたしの故郷の BOOK OFF で購入。なんと105円だった。(もとは¥1500+税) 

故郷へ帰って姉の家にやっかいになっていたのだが、姉が BOOK OFF にあるのを見つけておいたよ、と言うので数日後に行ってみたらまだ売れずに残っていたので即購入。しかし、こんな立派な装幀の本が10分の1の値段になってしまうなんて、どこか納得のいかないものがある。
「鉄道員」というひとつの話でこの本が出来ているものとばかり思っていたので、この本が短編集だと分かったときにはちょっとガッカリした。浅田次郎氏の短編集はこれまでに数冊読んでいて、その巧さも分かっていたから、この辺で長編をじっくりと読んでみたいなぁと思っていたのである。次の8編の短編から成っている。
・鉄道員(ぽっぽや)
・ラブ・レター
・悪魔
・角筈にて
・伽羅
・うらぼんへ
・ろくでなしのサンタ
・オリオン座からの招待状
鉄道員(ぽっぽや)という題名から想像していたとおり、ノスタルジーの溢れる、幻想的な、ほのぼのとする作品だった。
(2005年10月某日読了)
 

Posted: 2005年10月25日 (火) at 16:31 




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