葡萄と郷愁 / 宮本輝著(角川文庫)とうとう「ハイジ文庫」中の宮本作品最後の本となった。ちょっと寂しいがわたしの読んでいない宮本氏の小説はまだまだあるにちがいない。この文庫本のカバーはなし。これで溜まっていたこのカテゴリーのエントリもすべてアップし終わる。これからは溜めないで書くようにしよう。(^_^;) これはもともと、若い女性向きの雑誌に連載された小説らしい。単行本としては1986年6月に刊行されている。日本と、ハンガリーのブダペストに住む若者達の愛と決断を同じ時系列において、各章ごとに交代で書かれている。両者の間には繋がりがあるような無いような、その辺は読者の読み方に任せているようなフシも伺える。宮本輝作品にしてはちょっと変わった趣向であり、そして少し軽い。
この本の内容とは関係がないのだけれど、巻末に解説を書いている「連城三紀彦」という人が気になった。この人の本もいつか読んでみたいと思う。 (2006年2月24日読了) Posted: 2006年02月24日 (金) at 18:00
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Total entries in this category: Published On: 2006.02.24 18:54 |