斎藤家の核弾頭 / 篠田節子著(朝日文庫) 


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日本食品店 SUZUKI さんの書棚からお借りしてきた本。作家の篠田節子氏という名前も聞いたことがない。溜まっていた読書エントリをやっと片づけてホッとしたのか、軽そうな漫画風のカバーに惹かれて読んでみた。 

途中で投げ出したくなったところもあったけれどとにかく最後まで読み通す。時代設定が2075年だそうで、その頃の日本という国を想定して書かれている。「近未来小説」というのだろうが、話の筋はメチャクチャであって、それを面白いと取るかばかばかしいと取るかで評価がガラリと変わる。わたしは後者の方だった。ただ、登場人物の描き方に惹かれる部分もあったりしたので最後まで読むことが出来た。この作家の「未来小説」ではない、そういう本が他にあるようだったら読んでみたいと思う。

この文庫本の帯に「新刊」となっているのは、最初から文庫本だけを刊行したということなのだろうか。単行本への価値観の変化か、それとも、単に出版社の戦略なのかちょっと興味深い。出版界はこれからどうなっていくのだろう。昨年夏、久し振りに日本へ帰ったときに見た "Book Off" の豊富な品揃えとまるで驚くべき低価格が、これから出版社と作家にどのような影響を与えていくのか、少し心配ではある。
(2006年2月28日読了) 

Posted: 2006年03月01日 (水) at 08:53 




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