伊香保殺人事件 / 内田康夫著(光文社文庫) 


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「鬼太鼓は殺しのリズム」のすぐあとに読んだせいか、視界がパーッと気持ちよく広がった気分になれた。お馴染み浅見光彦シリーズである。ハイジ文庫にはこの作家の本がまだ数冊あるので、これから楽しめそうだ。(^_^) 

ところどころ記憶が蘇ってきて、この本は確かに一度読んでいる。しかし、それでも面白かった。例によって好ましい人物である浅見光彦の探偵ぶりが楽しめるのだが、今回は温泉地・伊香保を舞台に竹久夢二が絡んだストーリー。実際にあってもおかしくないような筋立てで最後まで面白く読ませてくれた。登場人物のすべてが活き活きと描かれていて好感が持てる。今回は冒頭にお手伝いの須美ちゃんが警察の留置場にとどめられるところが出てくるニクイ演出である。
(2006年3月7日読了) 

Posted: 2006年03月08日 (水) at 17:09 




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