好きな背広 / 丸谷 才一著(文春文庫) 


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この本は先頃ミュンヘンを引き払って日本へ帰られたハイジさんから戴いた100冊もの本の中に入っていたもの。ハイジさん、もしこのBlogを読んでいらっしゃったら、この場を借りてもう一度お礼を申し上げます。(^_^)
著者も冒頭で「酒席では何度もしゃべったことのある、しかし、書くのはたぶんはじめてのはずの話ばかりをわたしは書きつらねた。その意味では、仕立ておろしの好きな背広で街に出たようなものといってもいいでしょう。ニヤリと笑って、あとは忘れていただければ、それで満足です。」と書いているのが、この本の題名の由来らしい。 

本文イラストは和田 誠氏が受け持っていて、それがこの本にさらなる軽やかさを与えて、まさにピッタリという雰囲気を醸し出している。46編のエッセイの中でちょっと面白いなと思ったものがあった。路面電車の中で読んでいて、それをメモしておこうと思って鉛筆をリュックサックから取り出そうとしたときにちょうど下車駅に止まってしまった。さて、今それを探そうとしても、どのエッセイだったか思い出せない。(^_^;) まあ、いいか。(2005年2月10日読了) 

Posted: 2005年02月18日 (金) at 20:40 




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