R.P.G.(ロール・プレーイング・ゲーム)/ 宮部みゆき著(集英社文庫) 


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この著者のものはこれまでに数冊読んだだけのような記憶がある。まだ、良さがわからない。

 

表紙の面白さに惹かれて読み始めた。ここに使われている Paul Klee の絵にふと目がとまったのである。この画家はわたしの好きな画家の一人。ミュンヘン市内に Lenbachhaus という美術館があって、こぢんまりとした暖かみのある雰囲気がわたしは大好き。もう何度も行ってはいるけれど、日本からお客が来たときなどは必ずといってよいほど案内している。ここには Paul Klee の絵が結構な点数あってここを訪れる楽しみのひとつとなっている。

さて、宮部みゆき氏のこの本だが、推理小説である。それもネット上の架空世界を材料に使ったもので、そのこと自体は現代的な着眼なのだろうが、なんだか暗くてやりきれない思いがした。インターネットに材材を取った小説というのはこれからもどんどん出てくるのかもしれない。(2005年5月8日読了)
 

Posted: 2005年05月17日 (火) at 18:12 




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