勇士は還らず / 佐々木 譲著(朝日新聞社) 



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また新しくちょっと気になる作家を知ってしまった。佐々木 譲 という人。いちおう、推理小説の部類に入るのだろうが、この本は最後まで真相がわからず、ドキドキしながら読み終わった。これから読む人のために物語のあらすじなどは書かないことにする。この本も新聞小説を加筆してまとめた物らしい(朝日新聞夕刊、1993年10月12日から1994年8月23日まで)。この作家の力量は奥が深そうな気がする。1950年生まれということで、わたしと同年代の人。ベトナム戦争とか、米兵脱走だとか、あのころ新聞を毎日にぎわしていた身近だったテーマが出てくるのがちょっと懐かしかった。主人公達の高校時代だった頃の描写には青春小説の臭いも感じられて、わたしのその頃を思い出させもしてくれた。この著者の他の作品「鉄騎兵、跳んだ」「エトロフ発緊急電」「ベルリン飛行指令」「愚か者の盟約」「夜にその名を呼べば」などもいつか読んでみたい。(2004年9月23日読了)
 

 

Posted: 2004年09月23日 (木) at 21:39 




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